まさにいい得て妙だな。音を楽しむ、と書いて「音楽」。
人生の中で今まで3回「音楽らしきこと」をやってきました。
初めてのバンドを組んだのが16歳、高校1年。
楽器のできない私はボーカルになり初ライブ。「楽しいお遊戯」。
その次は高校3年生。これまたボーカルだけ。
髪を逆立てロッカー気取りでワウワウ歌ってた。
「カラオケ」。音楽ではない。カッコ悪すぎて恥ずかしい。
その後23くらいになり「ジャズ」に目覚め、トランペットを始めました。
当時は何を考えたか「プロでやりたい」と思い近所のスタジオに通う毎日。
この時には結構「俺は音楽が好きなんだ」と思っていました。
しかし。
その度に私は挫折しその後「音を楽しむこと」を諦めてきました。
周りでコツコツやってる人がどんどんうまくなっていくのを見ながら
「音楽なんて好きじゃなかったんじゃないか」という思いがこびりついていました。
しかし去年の暮れ、ギターをいきなり始めました。
埃をかぶってほっぽらかしになっていた一本のギター。知り合いのカナダ人に昔譲って
もらったその弦を張り替えて弾くと、「!!!」。 やさしく伸びのある音色にびっくりして
どんどんはまっていきました。さながら初めてギターを習う中学生のようで。
そのギターを始めてから、川村のご友人でギタリストの先輩ができ、偶然昔音楽をやってた
仲間と再会しバンドを組み、そして本当に心から歌ってみたい、というバンドに出会いました。
そんなささやかな、でも私にはとても大きな偶然(私は必然だと思っています)が重なって
今に至っています。
「音を楽しむこと」をもう諦めることはないと思う。壁はあるかもしれないけど、それを越えて
いくのが楽しみ。
そんな実感を感じることができ、本当に嬉しい。そしてそのきっかけを与えてくれたこのギターに、
私はとても感謝をしています。
いつか機会があったら、皆さんにもぜひ聞いてもらいたいです。
「音を楽しむ」ということを、過去私が何度も諦めてきたことをこのギターは知っている、
ちょっとそんな風に思うのです。「彼女」も不遇の時代が長かったから(笑)。
ライブでは存分に「音を楽しみながら」歌わせてあげられるよう、これからも練習を続けていきたい
と思います。
しかしもちろん仕事も同じくらい集中してますよ。仕事でも同じ道を歩んできてますからね。
え?今更とってつけたようにいうなって?(笑)