私が仕事の中で、魅力的だなと思うのがこの「ブレスト」という課程です。
正確には「ブレインストーミング」。1940年ごろアメリカの広告代理店の副社長であった
A.F.オズボーン氏の考案したもので語意はまさに「頭脳に突撃する」。
すごいな、「突撃」って。現在「突撃」ってあんまり使わないですよね(笑)。
いろいろな仕事でこの課程を必要とされる方がいると思いますが、我々のような仕事では
案件ごとに常に必要とされます。ウェブを含めたPR戦略にとって全く違う切り口から人の
興味を喚起するきっかけになるものが求められると思っている中で、今までにはない発想の
切り口が求められることがあるからです。
先述の考案者オズボーン氏は進め方についてルールを設定しています。
1.量を重視する
2.批判・批評を決してしない
3.粗野な考え、奔放なアイデアを重視
4.アイデアを結合し発展させる
このブレストで出たアイデアを整理し、それを今度はまとめるステップへと進むのですが、
ブレストの中で面白いのが4.の「アイデアを結合し発展させる」という工程。違う視点から出た
意見が融合し化学変化を起こすように新しいものが生み出されることがある、という考えに
基づいています。
この化学変化の実感が企画の面白さだと思います。
と書きつつも、この工程は音楽の音作り、曲作りにも共通している、と思い始めました。
スタジオでそれぞれのパートが音を出しながら、もしくはギターでいろんなコードをならしながら
ああだ、こうだ、とやっていくうちに最もふさわしいサウンドになる、そんな流れはまさに
「ブレスト」ですからね。
「仕事の中で」と書き出したわりに気が付けばプライベートもそうじゃないか!!
ビジネスでもプライベートでもブレストしまくって、ごった煮から何かを生みだす。
それって面白いなあ。そういう意味では私はかなりの「ブレスト好き」なんだな、と改めて
分かったのでした。