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第454号『不文律』

【祈りのカタチ】
【祈りのカタチ】

50年以上も前のことである。
小学校の学芸会で、浜田広介作『泣いた赤おに』を上演した。
僕が青鬼役で、友達の竹浪くんが赤鬼役を演じた。
————————–
ある山に、赤鬼が住んでいた。
その赤鬼は村人と仲良くなりたいと願っていた。
しかし、村人は警戒して赤鬼に近づかない。
友達の青鬼が一計を授ける。
それは、村の子どもたちを青鬼が襲いかかるところに赤鬼が登場し、救う。
そして、村人の信頼を勝ち得て村人と仲良くなる。
計画は首尾よく成功。
赤鬼は村人と楽しい時を過ごしていた。
しばらくして、青鬼が遊びにこなくなったのが気になり、赤鬼は青鬼の家を訪ねた。
家の戸は固く締まっており、戸の脇に貼り紙が貼ってあった。
赤鬼は、その置き手紙を読んだ。
「赤鬼くん、人間たちと仲良くして、楽しく暮らしてください。
もし、ぼくが、このまま君と付き合っていると、君も悪い鬼だと思われるかもしれません。
それで、ぼくは、旅に出るけれども、いつまでも君を忘れません。
さようなら体を大事にしてください。
ぼくはどこまでも君の友達です。」
————————–
竹浪くんはこの台詞を読みながら、舞台で本当に泣いてしまった。
友達の青鬼を失った赤鬼役の竹浪くんが、同調して泣いた。
でも、泣いた理由はそれだけではないと思った。
竹浪くんは、自分が演じた赤鬼がしたことを、「これってフェアじゃない」あるいは「卑怯だ」と感じ、道義に反していると、悔しくて泣いたのだではないか。
目的達成のために、友を踏み台にした。

例えば、グローバリズム経済で強者が全取りして、弱者に与えない、これはルールに則ってやっていることだから、兎や角言われる筋合いはない。
あるいは、TTP(環太平洋連携協定)に加盟することで、自国の農業や医療に影響がでるだろうが、国際競争力を付け、結果、消費者にもっとも価値あるものを提供できるのだから、と。
しかし、いずれもその中味は、自己利益に奉ずる者たちによる都合の良い利益の拡大化でしかない。

札束で頬を撫でられながら、「いくらきれいごとを言ったって、所詮、結果でしょう。」と大方、この方便に流されてきた。

しかし、僕たちは、3.11以降、金ではない何かに突き動かされていることも、学習し始めている。
それは、もともと地域社会にあった「仁義」とか「道義」という、社会を構成していた不文律に沿った判断の仕方である。
今年、僕たちは、多くを失い、そして知った。
何かを得るためには、何かを失うということを。

お知らせ その1
ファンサイトで長年、デザイナーとして勤務した仁田原が一身上の都合により12月をもって退社します。
皆さまからいただいたご支援に、あらためて感謝します。
また、これからの仁田原の前途を祝福し、これまで同様、応援していただければ幸甚です。

お知らせ その2
倅、川村元気、企画の映画『もののけ島のナキ』(「ALWAYS三丁目の夕日」の山崎貴監督と「バイオハザード0」の八木竜一監督作品)が17日(土)より全国TOHO系にて公開されます。
今回、彼がはじめて手掛けた3Dアニメーション作品です。
ベースになっている物語は、本日ファンサイト通信でも書いた「泣いた赤おに」です。
お子様だけではなく、大人も楽しめる内容です。
ご高覧いただければ幸甚です。

お知らせ その3
今年も一年、ファンサイト通信のご高覧ありがとうございました。
次号は、来年1月6日(金)455号の配信予定です。
清々しい、年末年始をお迎えください。

【今週のアンケートです】
教えて下さい。
あなたは、いま応援したい人がいますか?

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【先週のアンケート結果です】
教えて下さい。
震災後、食に関してなんらかの不安を感じたことがありますか?

a.ある。ーーーーーー86.8%

b.ない。ーーーーーー13.2%

食への不安。
終戦直後を別にすれば、今回もっとも多くの方が持っているのではないでしょうか。

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