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第278号『みんなにいい顔はできない』

【彩りのある布】
【彩りのある布】

例えば、幅広いユーザー層に、満足していただける車を作るにはどうしたら良いか。
理屈から言えば、機能をなるべく多くして、多数に対応すると言うことになる。
しかし、この方法は正しいとは言えない。

2、3の事例に置き換えてみるとわかり易い。

少年野球チームを率いる監督Aさん、釣りとアウトドアにハマっているBさん、ITベンチャーで成功した若手経営者Cさん。
Aさんは、スペースが広く、野球道具も詰め込めるワンボックスカーが欲しく、渓谷に出かけることの多いBさんは、悪路にも対応する4WD車が、そして、若手社長のCさんは、強力なエンジンを積み、高速ドライブのできる車が欲しい。

想像していただきたい。
Aさん、Bさん、Cさんの欲求を全て満たす車を作るとすればどんなカタチになるのだろうか。
おそらく、グロテスクなものになるだろう。
たしかに、いまの日本の技術力をもってすれば出来なくはない。
しかし、この車を欲しがる人はいるだろうか。
もちろん、希少価値としてなら別である。

やはり、正しい答えは、Aさんにはワンボックスカーであり、Bさんは4WD、そして、Cさんにはスポーツカーが良いだろう。

機能を拡張し、ユーザー対象を拡げることは、結局誰も喜ばない結果を生む。
もっと言えば、多くのニーズに応えようとすることは、商品の持つ特性を殺してしまうことになる。

弊社は、ファンを発見し、そのファンと共に商品を育てることにかけては、日本で一番考え、実行している会社だと自負している。

いま、あるメーカーの新商品の企画と、その販売のお手伝いをしている。

この商品についてグループインタビューをしたところ、80%の方々には、あまり良い評価を得ることができなかった。
しかし、残りの20%の方々には強烈に賛同していただいた。
データを読んで、この商品はいける、と確信した。

逆説的な言い方かもしれないが、少数でも強力なお客様=ファンを持つことが、その商品やサービスを長持ちさせ、良い売上にもつながる。

みんなにいい顔をするやつは、結局、誰からも好かれない事態に至ることに似ているのだ。

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