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第13号『血縁』

映画「ユリイカ」(青山真治監督)と「ハッシュ」(橋口亮輔監督)は日本人のこれからのあり方を語るための教材である。ここでは映画の内容についてはふれない。(2本とも絶対お勧め です、ぜひご覧下さい)
ただこの2本の映画の共通テーマは家族(血縁と制度による)の崩壊と家族(血縁と制度によらない)の再生のドラマである。
ファンサイト通信8号で新潟県巻町にいる3人のファンづくりの名人の話しを紹介したことがある。
今回は角田山妙光寺の小川住職とその仲間が丹念につくりあげてきた合祀墓「安穏廟」を紹介する。

墓は家、血縁による。
しかし、生まれた子供たちが女の子ばかり(実は住職ご自身もお嬢様ばかりなのである)あるいは夫の家の墓には入りたくないと思う女性、離婚し家に属す事の無くなった人たち・・・。多様なニーズがすでに10年前からあった。しかしそれを掬い取る仕組みがなかった。

一方、寺はその存在理由を問われ、打つ手も無いまま駐車場やアパート経営など不動産まがいのことに明け暮れている昨今である。そんななかで小川住職の本来、寺がもつの意味、たとえば人に癒しを与えることや供養を通し人の死と生を見守ることの思いと、市民運動としてこれからの葬送のありようを提案していた「21世紀の結縁と葬送を考える会」(井上治代代表)とのコラボレーションで生まれたのが跡継ぎを必要としない墓「安穏廟」なのである。いまでは一基108区画の墓をもつこの安穏廟が四基になり、それもすでに完売しているとのことである。ビジネスとしても成功することで単に理想だけではなく、これからの寺のありようの可能性と具体性を示したのである。

毎年八月の最後の日曜日、全国から将来安穏廟に入るという仲間(本当の意味で終の棲家ですね)が集まり、血縁関係を超えて結び合い、フェステバル安穏が開催されるのである。

小川住職のいつも変わらぬ穏やかな笑顔と明晰な判断力に同年代として 憧れを持っている。
そして「ファンのほしいものを知る」これは弊社ファンサイト宣言の2つ目のミッションであるが、それを見事に現実のものとして実践している方でもある。

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