第320回　新しいLINK

横浜生まれ横浜育ちのレゲエグループ『FireBall（ファイアーボール）』。
2002年にメジャーデビューして以来、日本のレゲエ界を牽引、今も第一線で活躍する人気アーティストです。

そんな彼らと会ったのは、半年ほど前に横浜本牧で私が仲間と開催した「南本牧放射能汚染焼却汚泥埋め立て」に関する住民説明会のときでした。
福島原発事故で汚染されたがれきを燃やした放射線量の高い灰を、横浜市が当初本牧沖に建設中の南本牧埠頭に勝手に埋め立てようとして、港湾関係者や地元町内会の猛反発を受けて中止、今は置き場なく金沢区と鶴見区に約2,000個ものコンテナに積まれ放置されているのです。

説明会に入ってきたお洒落な彼らですが、話してみるととても感じがいい。共通の友人もおり、Facebookで友達になってやりとりをしていましたが、先日朝いきなりメンバーのLeeくんから「今日俺らの全国ツアーファイナルが渋谷であるんですがよかったらきませんか？」とメッセージをもらいました。人気のあるアーティストなのに、なんのてらいもなく声をかけてくれたことに感激し、妻とライブに出かけました。

会場は超満員。若くておしゃれな子達が彼らの歌に併せ一緒に歌う姿に、ファンとの信頼関係を感じます。
しかし、ライブの合間に彼らが満員のオーディエンスを前に話す内容は、まさに今の日本が抱える問題を真正面から捉えた心からのメッセージでした。
原発のこと、集団的自衛権のこと、経済至上主義のシステムの矛盾・・・
ともすればライブの空気を変えてしまうリスクもあるのに、彼らの「それでも俺らは伝えていくんだ」という熱いメッセージに感動しました。

終了後に私らが作った「Team LINKS」のステッカーとピンズをもって楽屋に行きました。
奇しくも彼らの今年のテーマは「One LINK（一つのつながり）」
すべてが一つに繋がっているから、この会場で一緒になったつながりを世界に広げていこう、というメッセージです。

後日Leeくんにお礼を伝えたところ、快く「うちらのOne Link、よかったらTeam LINKSのテーマソングとして使ってください」と言ってくれ、本当にビックリしました。メジャーアーティストだから制約も多いはずなのに・・・

こうしてできた新しいつながり、Link が世代を超え拡がっていく実感は、本当に何ものにも代え難い感動を私に与えてくれます。
これから彼らを知らない人達を私らもつなぐことで、もっともっと大きなLINKをつくっていこうと思います。みなさんも「ONE LINK」ぜひ聞いてみてください。
Leeくん、そしてメンバーのみんな、本当にありがとうございます。

FireBall オフィシャルウェブサイト　http://www.fireball-mobile.com/posts/view/49671

「ONE LINK」プロモーションビデオ
http://youtu.be/UI9-5NkS6Cs