明日31日（土）10〜19時・11月1日（日）10時〜17時、横浜大さん橋にて性的マイノリティの人達の社会への認知を広める目的で「横浜レインボーフェスタlgbt2015」が開催されます。
欧米では社会認知も進み「フレンドリーシティ」という名のもとにそのような人達に対して理解のあるまちづくりを実践している自治体も数多くあります。
日本ではまだまだですが、それでも渋谷区と世田谷区では同性婚を認める条例を制定したほか、今回のようなフェスは東京、大阪をはじめ各地で活況を呈しているおり、少しずつ理解が進んできました。
今回はその横浜版を初めて開催することになり、実行委員会スタッフとして妻の円がお手伝いをさせていただくことになりました。
カナダのバンクーバーで暮らしたこともある彼女、ダウンタウンの真ん中でバイトをしていたスターバックスは、知らないとはいえ、そのような人達が住むど真ん中だったとか（笑）
私も彼女も、そのような人達が存在すること、また選べない環境に生まれた彼らについて全く抵抗ありませんし、もっと社会としてそれを認め、受け入れる社会づくりこそ自然だと思っています。
なので、開港以来新しいカルチャーを受け入れて発展してきた横浜が、他の街より遅れてこのようなイベントを開催すること自体遅すぎると思うくらいです。
今回の開催に向けて、林文子横浜市長、長谷部健渋谷区長、保坂展人世田谷区長をはじめ、「五体不満足」著者の乙武洋匡さん、横浜出身のラジオDJで作家のロバート・ハリスさん、ジャーナリストの堀潤さんなど、錚々たるメンバーが賛同のメッセージを送ってくれました。
2日間に渡りアーティストのライブや飲食ブース、識者によるフォーラムなどが満載。
行政の応援もありますが、おカタイイベントではなく、あくまでも主役である性的マイノリティの人達とそれ以外の人（ストレートというそうです）が交流し、別け隔てなく仲良く交流し互いを知る、という機会になります。
今までなんとなく知ろうとしなかった新しい世界を知る、またこれまでご自身がそういう立場であることを隠さなければならなかった人々がそれをカミングアウトできる、そんな社会をつくるきっかけにこのイベントがなることを望んでいます。
このイベントの開会宣言にあたる実行委員会メッセージを妻が書き起こし、私が編集を手伝いました。
僭越ではありますが、我々ながらとてもいいメッセージになったと自画自賛できるものになりました。
長くなってしまいますが、皆さんにご紹介してこのブログを締めたいと思います。
今週末、大さん橋でお会いできることを楽しみにしています。
会場プログラムダウンロードはこちら
【YRF実行委員会の想い】
156年前、開港したばかりの港町横浜には多種多様な人々が行き交い、お互いの「違い」を認め合いながら共生し、現在この街がこうして唯一無二の都市へと発展する礎を築きました。
一方、現代社会において少数派（マイノリティ）として認識されてきたLGBTは、2012年の調査ですでに「20人に1人」もの割合で自らを当事者と自認していると言われています。
にもかかわらず、彼らが自らのアイデンティティを理解されないと感じる社会は、寛容で多様性があるとは言えません。156年前の先人たちが示してくれた、積極的に違いを知りその違いに敬意を持ち合う生き方、それを今こそ私たちがこの横浜で示すべきときだと考えています。
しかし、一体どのように向きあえばいいのか？
私たちは自らに問い続け、このような答えを持つに至りました。
より多くの方にLGBTを知ってもらうこと
当事者とそうでない人達が共に時間を過ごし、同じ目的を持ってこの街に貢献すること
多様性ある社会を実現することで、誰もが平等に人生を楽しむ機会を持てること
この想いに共感してくださる方を増やし、横浜が新しいステージへ進めるように、市民としてできるアクションを続けていきたいと考えています。
No Rain, No Rainbow
（雨が降らなければ 虹は見えない）
いま孤独を感じているあなたも、この社会を難しい場所と捉えているあなたも。
もしくはそういう人を知っているけれど、自分に何ができるのか分からないというあなたも。
私たちと一緒に、この横浜で、輝く場所を探し始めてみませんか。
雨のあとには美しい虹が出ます。
2015年 秋の日。虹の輝きの先にある新しい暮らしに向かって、記念すべき第一歩を踏み出しましょう。
ここ横浜が、LGBTフレンドリーシティの礎に、そして未来への道しるべとなりますように。