第361回 空気

ご覧になった方も多いと思いますが、昨日参院で安保法案が強行採決されました。

Opposition Democratic Party of Japan lawmaker Hiroyuki Konishi (top) climbs over other lawmakers who are guarding Yoshitada Konoike, chairman of the upper house special committee on security, before a vote at an upper house special committee session on security-related legislation at the parliament in Tokyo, Japan, September 17, 2015. REUTERS/Toru Hanai

人の命がかかった、必要のない戦争に自衛隊を差し出す法案の可決真っ最中にニヤニヤとほくそ笑む自民党「ワタミ」こと渡辺美樹議員。

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その前日新横浜での公聴会では、形式だけのやりとりで退席する議員を取り囲む群衆の絵も。

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これは私が目の前にいて撮影した写真です。しかも寝転んでいるのは「暴徒」ではなく必要のない戦争に巻き込まれることに反対している一般の市民です。

メディアはどうかといえば、一部の良識ある番組を除き、既に後戻りできない、あの醜態を世界に晒してまでも決めなきゃいけないところまで来てようやくNHKが報道するといった始末。

先進国家、立憲主義国家とは程遠いゴタゴタは世界中に配信されました。

そして昨日の国会前。
どこまでの怒りがその場を支配しているのかと緊張しながら私は、予想を外されました。
怒りというよりは、これからどこまでも続いていくであろう、目覚めた市民による新しく長い物語の始まりを予想させるようなふっきれた明るい空気が蔓延していました。
やはり時代は動き出している、そう確信しました。

これも私が撮影した動画です。学生団体SEALDsの奥田くんのコール。

ここでとても大事なことを皆さんにお知らせしたいと思います。

この一連の写真や動画は「今実際に起きていること」ということです。
そして、どこであってもテレビの映像だけでは感じ取ることのできない「空気」があるということです。

そのリアル感をどこまで感じれるのか、集まり、声をあげている人達はどんな人達なのか、そしてその人達の思いから作られるその場の空気、オーラのようなエネルギーは、その場にいないと絶対に感じることができないということです。

この国の行末について、70年間戦死者を出さずに守ってきた憲法を勝手に変え、派兵を決めるという決定をした政府。
それに抗い、覚醒し立ち上がったごく普通の市民の声。

そのどちらに賛成、反対であっても、それは個人の意思ですから私がどうこういうことではありません。
しかし、私はこれから生きていくなかでそのリアルな臨場感や空気を感じ取り、想像できるような人間でありたいと思っています。

やはり時代は動いているのです。

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