ファンブログ
ファンサイトに携わる様々な人が発信する「ファンブログ」
職業や国、ジャンルを超えた種々雑多なブログを発信しています。
是非ご覧ください。

第379回「真田丸」がおもしろい

ここ2週間ほどお休みをいただきました。書きたいのですがどうにもバタバタな日々を突っ走っております。

TPP交渉文書が黒塗りだった問題について野党が質問する会に欠席して会食を呑気にしていた副大臣(以前は反対だったのに、彼はいきなり賛成へ変質、和服を着て甘利元大臣の代わりにはしゃいで海外へ行ってましたね)や、パンツ大臣、候補者乙武氏のなんとかなど、日々世の中で起きる政治家のスキャンダルや失言はもう食傷気味ですし、みなさんもご存知の通りなのでたまには違ったことを書いてみようと思います。

昨夜NHK大河ドラマ「真田丸」を毎回見ています。昨日もパソコンで見れるNHKオンデマンドで2本続けて夜中まで見ました。
もともとテレビはそんなに見ず、2011年以来考えてテレビを手放した私にしてみれば、本当に久しぶりに見る大河ドラマ。

主演は堺雅人さん。
主演は堺雅人さん。

人気作品を連発する歴史好きで有名な三谷幸喜さんが、戦国人気No,1といっても過言ではない真田家への思いを込めて作ったというのが分かる秀作です。

コアな歴史好きには「あんなの史実にない」とかいろいろと評価も分かれるようですが、それは新しい視聴者層拡大を求められる立場として仕方のないこと。
むしろ「三谷幸喜節」のお芝居を見ていると割り切れば、エンタテインメントとしては楽しい作品だと私は思います。

歴史好きな父や兄の影響と、叔父の実家が長野であること、父が群馬、また母方が上杉家の智将、直江兼続の新潟県六日町だということもあり、なんだか真田家には勝手に深い親しみを覚えているのです。

しかしただそれだけではありません。
戦国時代に大大名らに翻弄されながらも、一族で結束し強く生き延びた、その生き様が、今も真田家の強い人気を支えているのだと思います。

ご存じない方のためにちょっとだけ説明すると、真田一族は現長野県上田市一帯を祖とする戦国大名。
戦国時代、織田信長や豊臣秀吉、徳川家康のように覇を競っていくさを続ける大名らのなかを、自らの領地を守るために必死に奮闘した一族です。

最も有名な真田幸村(正式には信繁だそうです)は、父の昌幸、祖父の幸隆と続く三代目の次男として生まれ、戦国の世を、義と矜持を重んじながらも一族を存続させるために、兄である信幸と決別。
自らは徳川家康に対して二回にわたる大坂の陣で、あわや家康を自害させるほどの強さを見せ、華々しく散りました。
諸将から「真田日本一の兵(ひのもといちのつわもの)」とまで言わしめたその戦ぶりが、今でも絶大な人気を誇っています。

あまりにも有名な真田の「赤備え」。家紋の六文銭は「三途の川の渡し賃」だそうです。
あまりにも有名な真田の「赤備え」。家紋の六文銭は「三途の川の渡し賃」だそうです。

しかし多くの人が彼らを好きなのは、戦に強いことやヨロイがカッコいいのもありますが、やはりその生き方に依るところが大きいのではないかと思うのです。
弱小大名であった彼らは、特に幸村の父、昌幸のときに徳川、上杉、北条という大名に囲まれた中でいかに生き延びるかに奔走。
同盟をしたりそれを破って敵方についたり、権謀術数を繰り返して自らの領地を守ったのです。

その昌幸は、因縁続きの徳川家康をして「表裏比興(ひょうりひきょう)の者」とまで言わせたそうですが、小国である長野が、広大な平野をもつ他の大大名の中で生き残るために避けられない生き方だったのだと思います。

しかし領民らの信頼は大変に厚く、かつ父とはまた異なる生き方を選び、家督相続のために徳川家に仕えた兄信幸、また武士としての矜持を全うして散った幸村と、対象的な生き様がまた劇的で、そこが最もファンの心をつかむ理由なのではないでしょうか。

家族を大事に誇りと義を全うし、戦えば強い。

私も少しでもそんな生き方に近づきたいと思っていますが、そんななかでFacebookでなんと幸村直系のご子孫の方と知り合うことができました。
第13代真田家当主である真田徹さんは、いろいろなイベントなどでトークしたり、自家の歴史を紐解く下記「真田幸村の系譜」ほか著作などを出されているほか、自らも甲冑を着て上田市の祭りにも出陣されたりする、まさに殿(笑)ですが、きさくにFacebookでも絡んでくれます。

DSC_3915
13代目当主 真田徹さんの著書。この他にも多数あり。

氏曰く、あの一大歴史絵巻は「中小企業のオヤジ奮闘記。大企業に負けるものかの巻きでございます。頼りになるのは一族と苦労をかける社員だけ。」とのこと。
やはり家風ってあるんだなあ、と嬉しくなってしまいました。

しかし今の日本、そういう人を政界で探すのが大変に難しい。
もちろん理想論だけではダメですが、もう少し真田家や、先日来日したムヒカ大統領のような清々しさを感じる生き方をする人を見てみたい、と感じてしまいます。
あ、違う話するはずなのに結局こんな話に(汗)

とにかく真田はカッコいいです。ご存じない方、ぜひこの一族の系譜を楽しく知ることのできる「真田丸」見てみてください。

NHK大河ドラマ「真田丸

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です