不況でありデフレですから、どこでも喉から手が出るほどにアイディアが欲しいはずです。
でもこれって本当?社内の若手を集めたり、女性をかき集めてのブレーンストーミング。はたまた出入りの広告会社数社にプレゼンを頼んでそこから拾うというのがアイディアの求め方の定石ではないかと思います。
で、本当に役立つアイディアが得られましたか?この方法で見る限りアイディアとは極めてお手軽なもののようです。
事実T・レービットのかつて言ったように「企業にはアイディアは溢れている」のではないでしょうか?
よくアイディアマンという人が、どこの企業にも必ずいるはずですが、こうした人が考えたことがビジネスを成功に導いたり、現状のブレイクスルーに役立ったことがあるでしょうか?極めて疑問とするところです。
面白い考えや思いつきはある意味無責任から生まれると思います。
そしてアイディアマンなる人は、こうした性向がつよい気がします。
アイディアを否定することは無意味ですが、大切なことはアイディアをアイディアとして成り立たせる組織全体の考えでしょう。
新製品での成功は10%もないと言われています。仮に残り90%の失敗組にいたら「非難ごうごう、見返りは少ない」状況で担当者は立つ瀬のないことになってしまいます。
かつて「やってみなはれ」というコトバで有名な経営者がおりました。失敗を恐れる時代にあって、この「やってみなはれ」精神が何よりの真のアイディアの源泉、クリエイティビティ企業の条件だと思いますがいかがでしょうか?