約一年ぶりのファンサイト通信です。ご無沙汰しておりまして、すみません。今年はなんだか色々とありすぎた年でした。生まれて初めての手術。網膜剥離。もう目の手術はほんといやです。怖いし、痛い。手術前は歌とギターと楽曲づくりにのめり込んでいたのですが、術後妙にリハビリモードになり淡々とした年後半を過ごしてしまいました。おかげで読書三昧、音楽三昧。読書はもっぱら陰陽道、気、脳科学。僕はマーケティングを学問とし生業としておりますが、生産志向やマスマーケティングが終焉し、個がつながるスモールイズビューティフルなコミュニティマーケティングの中心に位置するものが陰陽道、気、脳科学なのではないかと僕は思うのです。ICANやカズオ・イシグロのニュースは新しい世界の幕開けを予感させてくれます。マーケティングも今真実の扉を開こうとしています。各々が違う分野の様で、実は全てが繋がっている。今そしてこれからが楽しくて仕方ありません。
さて、本題。今年後半は音楽を聞き倒しました。ただ音圧が目に悪いのでライブは控えめに。アルバム中心に。アルバニアの音楽(!)に出会ったり、ECMレーベルの良さにあらためて心ときめいたり、またストーンズやヴァン・モリソンなど大好きなアーティストやグループが素晴らしくかっこいいルーツミュージックアルバムを出した年でもありました。次から次とグッド・ミュージックに溢れ、財布が空っぽになる年でした。
そんな今年にふさわしいベストアルバムはこちらです。リズ・ライトの『GRACE』。これは僕が大好きなピーター・バラカンさんに薦められて聴き始めたアルバムです。
どっしりとした歌声にネイティブアメリカを通り越してアフリカの大地が目に浮かんで来ます。幼少期から教会で聖歌を歌っていたらしく、そのゴスペルは38歳とは思えない艶のある伸びやかで堂々とした歌いっぷり。また楽曲が良い。アラン・トウーサンの「サザン・ナイツ」やボブ・ディランの「エヴリ・グレイン・オブ・サンズ」など選曲が抜群。選曲含めプロデューサーのジョー・ヘンリーの手腕が光ります。僕、ジョー・ヘンリー大好きなんです。この人ルーツミュージック大好きなんだろうなと、ものすごく音楽への敬愛が深いなあといつも思うんです。その作る音から。
このアルバムは、年末から正月にかけて特に良いと思います。落ち着いて力強い音楽は明日に正しいエネルギーを与えてくれます。ぜひひとりでも多くの方に聴いてもらいたい。
ちなみに2位はボブ・マーリー&ウエイラーズの『ライブ・デラックス・エディション』3枚組。ライブの持つ祝祭性が部屋中を覆います。3位はクレイジー・ケン・バンドのベスト盤『AI NO SEKAI』。全編、愛に溢れています。幸せになります。
さて、今年もお世話になりました。どっぷりとグッド・ミュージックを聴きながら来年も愛に溢れた平和な時をご一緒しましょう!!