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第75号『アスリートという名のアーティスト』

「スポーツ」は、体を動かすことで肉体を鍛え育てる「体育」とは似て非なるものである。
それは、学校の体育や部活で経験した先輩後輩の上下関係の規律や、汗と涙から生まれた勝利への執念とか、戦いに挑む悲壮感とは別な次元のものである。

20世紀の表現者は、絵画や音楽に代表される芸術家(アーティスト)たち例えばピカソでありゴッホであり、カンディンスキーであり、シェーンベルクであり、ケージであり、サティであった。
そして、21世紀はスポーツによる表現者たち、例えばマイケル・ジョーダンであり、タイガー・ウッズであり、イアン・ソープであり、デビット・ベッカムであり、野茂英雄がそれに加わる。

スポーツは21世紀のアートだ。

アスリートたちの鍛錬された肉体と技術、そして、そこから生まれるパフォーマンス。

試合終了間際、ボールが美しい軌跡を描きシュートが決まる。
これまで数々の逆転勝利の奇跡を演出してきた「ブザービーター」マイケル・ジョーダン。

しなやかで強靭な肉体から生まれる驚異的な飛距離と、大胆かつ精緻なショットが生み出すパフォーマンスと爽やかで厭味のないウェアで、ゴルフの概念を変えたタイガー・ウッズ。

スポーツはいま、物語に溢れている。

ヨーロッパリーグで活躍する中田や俊輔のピッチでの活き活きとした姿、あるいはグラウンドで伸び伸びとプレーをする松井やイチローの楽しげな姿。
いま、多くの人たちはそんな彼らの姿をTVで見て、素直に楽しんでいる。
もちろんそれぞれに厳しい現実に置かれてはいるだろうが、彼らのワククした気分が伝わってくる。

それは恐らく、彼らがスポーツのことしかできないスポーツ馬鹿ではなく、バランスのとれた大人として通用するものを目指しているからではないかと想像する。

ジョーダンやマリナーズの長谷川投手は子供たちとの交流を通してボランティアを定期的に行っている。
中田は会計士を目指していたと聞くし、ウッズは父から、「ゴルフだけで全て終わるような人間になるな、大統領になれるような人間を目指せ」と言われたという記事を読んだことがある。

いまチャーミングな個性がスポーツの世界から、たくさん生まれてきている。
別な言い方をするならば、大きなビジョンを持ち、インテリジェンスとトータルなセンスを磨かなければ、アスリートとして成功することが難しい、ということかもしれない。

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