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第607号『飛んだ』

【春の海】
【春の海】

4月から、新しいメンバーが加わる。
杉山直人、49歳。
前職は、キリンビール株式会社マーケティング部。

15年前、キリンシーグラム社のウイスキー「ボストンクラブ」のファンサイト
「極楽クラブ」を立上げ、運用開始した。
これが、企業ファンサイトの考え方を採用いただいた最初の事例。

この時の担当が杉山だった。

企業の中にあって、これまでにない取り組みをすることは、なかなか容易な
ことではない。
意義を説いて回り、成果も上げる。
こうして、2000年4月から始まり、2004年、シーグラム社がキリンビール
社に統合されまでの間、会員登録17万人を達成するまでになった。
その後、杉山とは一、二度仕事もしたが、飲むことの方が多い付き合いをし
てきた。

昨年秋、杉山から転職の相談をされた。
ボクは言った。
「どちらがいいとか悪いとかではなく、杉山さんは、飛ぶタイプのヒトではな
い。調べて可能性を考え、飛ばないタイプのヒトではないか、と。」
しかし、彼は飛んだ。

あるプレゼンテーション番組での逸話を思い出した。

20世紀初頭、飛行機開発の世界で一番乗りの争いをしていたのが、ライト兄弟と
サミュエル・ピエールポント・ラングレー。
その先頭を走っていたのは、ラングレーだった。
当時、彼はハーバード大学に在籍し、スミソニアン博物館事務局長の職に付き、
さらに軍から5万ドルの資金を得ていた。
誰の目から見ても、恵まれた人材と資金をもとに開発していた。
しかし、一番乗りを勝ち取ったのはライト兄弟のチーム。
彼らのチームには、一人の大卒者もいなかったし、開発資金も経営していた自転
車屋で得たもので賄っていた。

では、その成否を分けたものとはなんだったのか。
それは、持っていたものではなく、望んでいたものの違いだと言われている。
ラングレーは富と名誉を求め、ライト兄弟は飛行機によって世界を良くし、変えたい
と願った。

ヒトは時に合理的でないコトを選び、女神は、気まぐれにそれに光をあててくれる
こともある。

ファンサイトチームに勝算はあるかのかと、問われれば一点のくもりも無く即答する
ことに躊躇する。
しかし、青臭いくらいの理想と信念をもち、働いている。
チームに杉山も加わり、企業がファンサイトを持つことの意義を、もっともっと熱く
伝えていきたい。

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