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第551号『希望を持つ』

【トライアスロン仕様の愛車「流星2号」】
【トライアスロン仕様の愛車「流星2号」】

夢を見た。
小学校の運動場。
同級生たちと鬼ごっこをしている。
鬼につかまりそうになりながら、ボクはかろうじて逃げている。
そのシーンをゆっくりゆっくりと後ずさりしながら、もう一人のボクが眺めている。

いまは、時間を感じるのが難しい時代だ。
コンビニにはいつもと同じ商品が並んでいる。
電車は時刻通りに運行されている。
昨日と同じように出勤し、退社する。
みんな、平然と一年先の予定を話している。
予定調和のように、今日と同じ明日がやってくると、疑うことなく信じている。
でも、ボクたちは時間の中で生きている。
誰も、そこからは逃れることができない。
昨日出来なかったことが今日出来るようになり、今日出来たことが明日出来なくなる。
ボクたちは、明日のことを考えるのが嫌なのだ。
自分が歳をとるということを忘れたいのだ。
更に言えば、明日のことも明後日のこともどうでもいいのだ。

ここ3年連続で、地元開催のトライアスロン大会に参加している。
そして、完走した充実感はもちろんのこと、毎回、これで仕事も頑張れると自分を鼓舞
することができる大切な儀式でもある。

1月2日誕生日、62歳になった。
いつものように歳を一つ重ねただけなのに。
ふと、トライアスロンをいつまで続けることが出来るのだろうかと、不安になった。

「カワムラさん、トライアスロンが出来るのも、あと数年の猶予ですよ」と言われた
ような気がした。

歳をとるということは、ゆっくりゆっくりと後ずさりしながら、見渡すものが増えて
いくことである。
そして、その最中にあっても、明日のことをあれこれ思うことは幸せなことである。

だから、いまボクは、プロのコーチにトライアスロンの基礎から指導を仰いでいる。
まだまだ、分からないことや初めてのことが山のようにある。
次のレースまでにいろいろと試しながら、1秒でもタイムを縮めてみたい。

やはり、希望は持つことからしか生まれない。
そう思った。

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