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第427号『映画「ブラックスワン」を観た』

【白い羽と黒い羽】
【白い羽と黒い羽】

午後、打ち合わせがキャンセルされ、ぽっかりと時間が空いた。
夜も、神田で得意先の担当の方と会う。
横浜のアトリエに帰って、また出てくるには時間が足りないし、さりとて、本屋で過ごすには少し時間がありすぎる。
3、4時間の間(ま)を上手に使うのは以外と難しい。
久々に、映画館で映画を観ることにした。

調べてみると、『ブラックスワン』が近くのTOHOシネマズで3時45分から上映している。
どんな映画なのか、予告も観ていないし予見もなく、たまたま時間が合ったという理由だけでチケットを買い席に着いた。
場内はすでに40名ほどの観客が着席している。
客の、大半がカップル、年代は20代から50代までバラバラ。
平日の午後にしてはまずまずの入りか。
そんなことを、ぼんやりと考えながら周囲を眺めた。

場内が暗転し、映画が始まる。
出だしから、優れた映画に共通する臭いのようなものを感じる。

サウンドトラックがいい。
手持ちカメラのドキュメンタリータッチな映像が、グイグイと観客を映画の中へと引きずり込む。
主役も脇役も緊張感のある演技が隅々まで行き届いている。
そして、息つく間もなく圧巻のラストへと突入した。
気が付くと、不覚にも涙が頬をつたっていた。

主役は、リュック・ベンソン監督作品「レオン」でマチルダ役に抜擢され、名子役として脚光を浴びた、ナタリー・ポートマン。
本作品で第83回アカデミー賞主演女優賞を受賞。
それにしても、ポートマンの清楚さには、往年のオードリー・ヘップバーンを彷彿とさせる。
そのポートマンが変貌していく様が凄まじい。
そして、監督はミッキー・ローク主演「レスラー」(ファンサイト通信337号「カッコわるいい」で掲載)で、ヴェネチア国際映画祭金獅子賞を受賞したダーレン・アロノフスキー監督である。
アロノフスキー監督は、サンダンス映画祭で見出された監督である。
余談であるが、このサンダンス映画祭からは、これまで、「ファーゴ」のコーエン兄弟、「パルプ・フィクション」のクエンティン・タランティーノ、「ダークナイト」のクリストファー・ノーラン等々、蒼々たる監督たちを輩出している。

映画『ブラックスワン』は、単なるバレエ映画ではない。
何かを極めるということは、いままでの自分の殻を突破し、人生を賭する覚悟がいる。
それは、時に狂気と紙一重になることもあるのだ。
その有様に心が突き動かされた。

上演時間、1時間50分。
間違いなく、今年上半期の中で最高の作品である。
そして、映画館で観たほうが圧倒的に楽しめる映画でもある。

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