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第397号『過剰というズレ』

【浜町アトリエ】
【浜町アトリエ】

ズレは思い込みから生まれる。

神田から浜町に仕事場を移すことになり、家具をどうするか妻と思案した。
アスクルで少し洒落たオフィス家具にするか、それともニトリで揃えるか。
いろいろな展示場へ足を運び、カタログでも見比べた。

最終的に、日本へ進出したばかりのスエーディンの家具メーカーIKEAに決めた。
理由は、機能的でデザインが良く、そしてなにより安い。
でも、不安も拭えなかった。
組立ては簡略な方法だし、素材も、一見して上質なものではないと判る。
「安物買いの銭失い」の言喭もある。
これで大丈夫かしらと思った。

最近、スーパーマーケットなどのPBに留まらず、スペックを絞り、低価格で製品開発をする企業が増えてきている。
これまで、日本の消費者は要求水準が高く、うるさいお客様という定評があった。
しかし、昨今、様子が変わってきているのではないか。

ZARA、FOREVER21、H&Mなどファストファッションと呼ばれる衣料品は、当初、安くておしゃれでも、素材が安っぽく縫製が雑だから日本市場では受け入れらないと言われた。
しかし、日本に進出するや否や、瞬く間に女性の圧倒的な支持を集めている。
しかも、その層は若い消費者だけではなく、中高年齢層にまで及んでいる。
この事実は妻のお供で、銀座にある幾つかのファストファッション店で見聞した。

この事例は、消費者の価値観や感性が変化していると、見ることができるのではないか。
仮に、作り手がこの事実に気付かず、お客様が求めているものは「高付加価値商品」との思い込みでモノづくりをしているとすれば、それは間違いなく「過剰品質」だということである。

あれから4年。
いまもIKEAで購入した仕事場の家具たちを快適に且つ、満足して使っている。

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