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第345号『成長物語』

【延び続ける塔】
【延び続ける塔】

なぜ、気付かずにいたのだろう。
ある日、アトリエの窓から外を見ると、その建物は他のどれとも違うように感じた。
しかも、それは日増しに巨大化している。
翌日も、またその翌日も気になり、眺める。
地図を持ち出し、方向を見ながら場所を探す。
おそらく、これに違いない。
週末、それを確かめるべくカメラと水筒と地図を持ち、出かけることにした。

窓から見えるのだから、歩いて行けるだろう。
まずは、川を上流へと向かう。
橋を渡り、路地を通り、幾つかの角を曲がる。
日差しが強い。
歩き出すと汗が次から次へと吹き出す。
小1時間も歩いただろうか。
あれだけ大きく見えていたのに、なぜ見つからないのだろう。
ひょっとして、方向が間違っているのではないか。
少し、不安が過る。
狭い路地をくぐり抜けるようにして、大通りにでると、忽然とその巨大な姿が目の前にたち現れた。

しかし、目の前に見えてはいるのだが、なかなか辿り着かない。
遠近感がおかしく感じるほど、巨大だということか。
さらに20分ほど歩き、遂に現場に到着した。

ともかく、でかい。
ぐるりと周囲を回る。
どうやら、土台から組み上げているのは三面。
三角のカタチからはじまり、ゴツゴツとした骨組みがズンズンと上へと延び、徐々に円型へと変化していくようだ。
間違いなく、東京スカイツリーだ。
墨田区押上に建設中の新しい電波塔である。

こんなもの要らない、という意見も聞く。
でも、みんなの目に見えるカタチでドンドン大きくなるものが、ひとつくらいあってもいいじゃないか。
見ていると、よし、今日も元気にやろうという気持ちになる。

高さ610メートル、東京タワーのおよそ倍。
いま、ようやく100メートルを超えたところだという。
完成予定は2012年春。
完成の日まで、アトリエの窓からこの塔の成長物語を見続けたい。

3件のフィードバック

  1. 東京スカイツリー!
    偶然にも私も19日に見学に行きました。
    根元の100メートルだけでこの存在感!足場もかかっているので、すでに巨大な要塞のようです。
    完成するとこれの6倍の高さになると思うとさらに驚き。
    業平橋駅のすぐ正面に、トウキョウスカイツリーインフォプラザという小さな施設がオープンしていて、完成模型等見せてもらえますよ。

  2. 初めてコメントを投稿します。(先日は本をありがとうございました)

    >みんなの目に見えるカタチでドンドン大きくなるものが、ひとつくらいあってもいいじゃないか。

    ああ、確かにそうだなぁ、と思いました。
    東京タワーが作られていく時、東京の人たちがそれをどんな風に眺めていたか、どんな元気を得ていたか。
    無駄を省くことが大事とされる世の中ですが(もちろん大事ですが)、
    成長している、前に進んでいると感じさせてくれるような何かが、今とくに必要なように感じます。

  3. >ウクレレうさぎさん
    インフォプラザ知りませんでした。次回行く時はチェックしておきます。
    今日、窓から見ると、つい先日まで、隣に見える曳舟の高層マンションより低かったのに、遂に肩を並べる高さになっています。ほんとうにドンドン高くなっていますよ。

    >yagaraさん
    コメントありがとうございます。
    映画、「三丁目の夕日」で観た東京タワーの再現は感動しました。皆、貧しいけれど、元気でちょっとおせっかいないい人たちがこの街にはたくさんいたんだなと思いました。でもいま、その元気さを貰えるものが、なかなか見つからない。価値観がますます複雑に絡み合うなかで、スカイツリーはとてもわかりやすい存在だなと思います。ともあれ、機会があれば是非1度押上の現場で見学して観て下さい。凄いの一言ですよ。

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