第308号『出し惜しみ無しの法則』

【記憶の中の光】
【記憶の中の光】

青森県つがる市は津軽平野のほぼ真ん中に位置する本州北端の市である。
木造町、柏村、森田村、車力村、稲垣村と1町4村の合併、いわゆる平成の大合併によって誕生した。
今回、つがる市商工会主催の「経営革新塾」という勉強会の講師としてお声掛けいただいた。

講義は午後6時から。
水曜日、午前9時、アトリエのある浜町から東京駅へ。
東京駅から9時56分発、東北新幹線「はやて13号」で八戸駅まで。
ここから弘前行き「特急つがる13号」に乗り換える。
弘前駅に到着するころには、どんよりとした雨雲が空を覆っていた。
弘前駅で、目的地、五能線木造駅行きへの乗り継ぎを待つ。
待つこと1時間、3両連結のディーゼル車、「しらがみ6号」に乗車する。
車窓からは、リンゴの木々と垂れ込めた雲の先に泰然と山裾をひろげる岩木山が見える。

16時54分、8時間をかけてようやく木造駅に到着した。
駅から車で、シャッターの降りた商店街を行き過ぎ、会場へ移動。
「この街も人口が減り、老人ばかりが目に付くようになりました」と、商工会のご担当の方から話しを伺う。

5時半を過ぎたころから、受講される方々が次々と会場に集まってきた。
夕方、仕事を終えてからの参加であるが、ほぼ会場は満席。

この日のテーマは「中小企業のウェブの戦略と活用法」。

感心の度合いの高いことが、参加者ひとり一人から伝わる。
なんとか、自分たちが生まれ育ったこの地で生きていくためのヒントになるものがないか、と。

受講生の方々に何をどんなカタチでお伝えするかと考えた。
まずは、したくないことを考えてみた。
知ったかぶりで要領の良い講義にならないようにと、心がけた。

僕にできることは、ただ1つ。
「出し惜しみ無しの法則」に従うことだ。

「出せば,出すほど次々とアイディアが出てくる、そして、やりたいことがどんどん湧いてくる」これが「出し惜しみ無しの法則」だ。
だから、出し惜しみをせず、いままで経験したことをわかり易くドンドン発露することである。
そして、これが、垂れ込めた雲のような気分を吹き飛ばす方法でもあるのだ。

1件のフィードバック

  1. ジャイロ総合コンサルティングの渋谷です。

    先日は経営革新塾をお引き受け頂き&講演ありがとうございました。

    次回の講師は渋谷ですので、川村社長が暖めて頂いた会場をしっかりと引き継いで行きたいと思います。

    今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

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