スポーツとビジネスは似ている。
なぜなら、そのどちらもが、結果を求めてプロセスを遂行するからだ。
中学、高校と部活はバレーボールだった。
中学2年のとき、補欠だったがアタッカーになった。
当時としては少し身長があったことと、人より少しジャンプ力が勝っていたからだ。
僕らの中学は、その地域ではそこそこには強いチームだったが、大概良くて準決勝止まりだった。
中学3年のとき、監督が変わった。
それまでの練習量が多いだけの内容から、フォーメーションを考えて動く練習に変わった。
それと同時に、成績も、学年である一定の水準に達しなければレギュラーになれなくなった。
そして、僕はアタッカーからセッターにポジションを変えさせられた。
このままいけば、花形のポジションであるアタッカーになれると思っていたのに、なんでこんな地味な裏方役のセッターにならなければいけないのかと、監督を恨んだ。
さらに、ミスに関しては徹底的に叱咤され、その理由を言葉で説明させられた。
よく怒られ、そして殴られた。(勿論、恩師の愛をもってである。)
ともあれ、こうして練習を重ねたことで地区予選を勝ち抜き、県大会では敗れたものの決勝戦まで勝ち残れるチームに成長した。
余談だが、その数年後、僕らの中学の後輩たちの数名が進んだ地元の高校が、春の高校バレーボール全国大会を制覇した。
それは山田先生の指導の賜物だったと確信している。
恩師の山田先生に言われた言葉を思い出す。
「カワムラ、結果は行動と思考のかけ算だ。」
行動が5で、思考が1なら結果は5。
その逆に思考が5で、行動が1でも結果は5。
行動と思考が、5×5になったとき結果は大きな成果を生むのだ、と。