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第260号『欲望』

【静寂】
【静寂】

任意のひとつとは、すべてということと同義である。

例えば、画鋲が1コ、部屋の絨毯に落ちているとする。
たちまち、その絨毯の上を歩くのが怖くなる。

最近多発している、食品にまつわる賞味期限偽装のニュースをみるにつけ、もはや任意のひとつどころではない。
また、政治家や官僚と業者の癒着と賄賂も一向に減らない。
乱暴な言い方をすれば、この事態は特殊な事例などではなく、ほぼ、おしなべて、日常茶飯事なのだろうと思えてしまう。

本来、食べ物は、有機物として有限の命あるものだ。
どう考えても大量に作り、保存することに向いているとは思えない。
なぜ、その摂理に反して過剰に生産するのか。
あるいは、なぜ、癒着や賄賂が減らないのか。

すべては、欲から発している。

欲望は本質的に模倣から始まり、連鎖する。
誰かが、食べているから自分も食べたくなる。
あるいは、他人が貰っているから自分も貰いたくなる。
そして、1つの欲望を手に入れたとたん、新しい欲望の渇望が疼く。

もともと欲望は他者の模倣であるから、際限もなくそして、満たされることもない。
だから到底、欲望では自分の心の内側を満たすことはできない。

では、僕はどうか?と自問自答してみた。
答えは「他人には他人の価値観があり、生き方がある。そして僕には僕の価値観があり、生き方がある。」
少なくとも体験的に言えば、いまのところ、そういう想いで自分の心を満たす方法しか知らない。

1件のフィードバック

  1. 「欲望」と『危機』
    優れたエッセイだとおもいます。
    読む側に一つの気づきがおきてきます。
    ブログでこれだけのことを継続できているということに
    敬意を表します。写真もなにげなくうつくしい。
    ときどき、シュールな詩をリクエストしたいとおもう。
    メールの苦手な私もすこしづつ慣れてきました。

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