ブランドとは、他者に対する約束ごとの総称である。
個人であれ、組織であれ、自分(たち)が約束したことをいかに実行し、それを達成するかが問われる。
だから、壊れた車を売った三菱も、腐った菓子を売った不二家も、ブランドそのものが崩壊したのである。
経営者が利益にこだわるのは当然である。
毎年の決算での評価は極めて明快である。
そして、その結果がすべてでもある。
それが経営者の端くれとして感ずる、いかんともしがたく紛れも無い事実である。
では結果が悪いときにはどうするか。
例えば、その尻拭いとして、従業員の処遇を切り下げていく方法がある。
少し心は痛むが致し方ない、と割り切ることも経営者の心得だと教えてくれた先達がいた。
経営はきれいごとではやっていけない、とも。
一理ある。
しかし、もっとも重要なことはスタッフやお客様との信頼関係を確かなものにすることではないか。
なぜなら、そもそも何を達成したくて組織を作り、何のために経営しているのかと自らに問うてみれば、それは自明のことだからだ。
だから、競争の厳しさを率直に伝え、会社の実態を共有しながら、共通の目標に向かって進むことができるがどうかと、いつも語り続けなければならないのだ。
COOPERATIONとは協力、協同、支援。
COMPANYは仲間、友達、話し合い手。
「共に成長する」
ファンサイトはいま、このキーワードを体現できる組織になろうと、日々もがいている。
ほんの1年前、メンバーは、僕と相方の二人だった。
それが、気がつけば宇田を顧問に招き、プロジェクトマネージャーとして柳澤、田中、工藤の3人。
制作には安田、大木、仁田原を擁する組織になった。
お客様に何を約束し、どう実現していくのか。
ファンサイトのブランドづくりはいま始まったばかりである。