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第197号『トマト』

【トマト】
【トマト】

日々の飢えはないが、素性のわからない肉や野菜を不安と苛立ちを感じつつも口にする。
そして、飽食の果てに大量の残飯を生み出す。

TVで千葉県のある小学校の給食風景が放映されていた。
食事後に生まれる大量な野菜の残骸。
かたや、高知県南国市の小学校では給食後に残る残飯はほとんど皆無。
きゅうりのかけらが1、2個残っただけ。
その違いは何か?

南国市の取り組みはシンプルだった。
子供たち自らが野菜を育て収穫し、その素材を食べる。
この実践を通して、子供たちの食に対する意識が180度変った。
素性を知り、愛情をもって見守ったものを粗末にするはずがない。

朝、池のある公園まで30分ほどの散歩が日課である。
東京から橋を四つほど渡っただけではあるが、住まいのあるこの町には、ありがたいことに、まだまだ畑や果樹園が数多く点在し、季節の移ろいを楽しむことができる。
ここ2、3日、梅雨の中休みなのか、夏のような日差しが朝から降り注ぐ。

散歩道の途中、吉田さん家の畑の前には、いつものように取りたての野菜が並べられている。
「お暑いですね。雨もここしばらく降らないからトマトが美味しいよ」
吉田さんに奨められるままに、拳ほどある大きさのトマト3個、200円で手に入れる。
カタチは多少不細工だが赤く熟し、色艶がいい。

畑には、いんげん、きゅうり、なす、えだまめ、トマトが彩りも鮮やかに繁る。
夏野菜が元気よくぐんぐんと伸びている姿を眺めながら僕もぐんぐんと歩く。
汗が背中から、額から吹き出し流れる。

想像してみる。
帰宅後、氷水でトマトを冷やす。
シャワーを浴びる。
トマトに岩塩をふり、がぶりとやる。
至福の時まであと少しだ。

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