ファンランドへようこそ #4 愛の話をしよう

ファンランドへようこそ。ファンサイト有限会社、取締役の川村勇気です。

先日お仕事で久しぶりに神宮球場に行ってきました。
実は野球場自体が久しぶりで、去年はベイスターズがせっかくの優勝をしたというのに、一度もスタジアムには行けませんでした。
二十代で静岡に赴任していたときは、ベイスターズが年に1度だけ来る草薙球場公演は必ず観に行きましたし、東京で働くようになってからは、一人でもほぼ毎月必ず横浜スタジアムに通っていました。
最近はベイスターズも超人気でなかなかチケットが手に入りづらくなってしまいましたが、それでもときどき横須賀のファームに行って、故障明けのスター選手が調整にいそしむ姿を肴にビールを楽しんだり、横浜でゲームがないときは、ヤクルトのファームがある戸田まで横浜戦を観に行ったこともあります。
私自身は野球の経験もないですし、観る専門といってもプロ野球にそこまで詳しいわけでもありません。
ただ、子どものころ、まだ「大洋ホエールズ」のホームだった横浜市民球場で、ゲートから客席に出た瞬間、いきなり目の前に広がる照らされたフィールドの光景に、なんとも言えない感動を覚えたのを今でも覚えています。
いい歳になっても未だに足しげくボールパークに通ってしまうのは、きっとそんな原体験からではないかと思います。

最近よく思うのですが、最強のマーケティングとは「愛」なんじゃないかと思います。
私は「マーケティング」を端的に説明する際は「多様な選択肢の中で選ばれるための工夫」と表現していますが、愛がそれに作用する最たるものは「家族」ではないでしょうか。
たとえばビジネスの世界では、取引先を選ぶ際、優先的に兄弟や親族の会社へ発注をする、というのは珍しくありません。
顔のわかる身内という信頼感・親近感を差し引いても、そこにクオリティやパフォーマンスの合理性はどこにもないわけですから、モチベーションとして愛が大きく作用しているのは間違いないでしょう。
また「国」というのも愛ゆえのマーケティング効果ではないでしょうか。
コメ問題しかり、いまでも国産、Made In Japanにこだわる消費者は少なくありませんが、品質への信頼だけでなく、やはり自国推しになるという側面は多分にあるかと思います。

裏を返せば、私たちのマーケティング活動とは、いわばターゲットの「愛」を勝ち取るプロセスにほかならず、認知の拡大をしたからといって必ずしも選ばれるとは限りません。
「推し活」という言葉が定着して久しいですが、人は愛のためには糸目なくお金を使う、という事実からも、エンゲージメントの広さと深さをいかにバランスよく獲得していくか、というのが、私たちの戦略の中心になります。

ウェブサイトそのものから愛を生まれることはおそらくありませんが、デジタルによって人と人とを繋ぐことで愛が生まれることはしばしば起こりえます。
今ではマッチングサイトで出会ったカップルが当たり前になっていますが、こうしたエンゲージメントは個人間だけでなく、個人対企業や企業対企業でも可能なはずだと、私たちは考えています。


おかげさまで6月はほとんど休みがなく、いろんな方といろんな場所でお会いすることができました。
あちらこちらで実際にお話をお聴きする中で、その方がユーザーに何を伝えたいのかをくみ取り、私たちのクリエイティブでお応えできるようになれればと願っています。
ぜひみなさまの「愛の話」も、聴かせていただければ幸いです。

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