第51回 ハブ

070323

パソコンの配線をするのに「ハブ」という言葉を聞いたことがありますか?

「複数のパソコンをハブを中心に繋いで・・」のように使うのですが、「複数のものが集まる場所」という意味で、その装置などもしかり、また複数の路線が入り込んでいる空港を「ハブ空港」などと使ったりします。

語源を調べてみるとオモシロイ。

意味は「車輪の軸」という意味で、自転車の車輪が針金(スポーク)で構成され、中心の軸(ハブ)に向かって集まっているかたちから「複数が集まる」という意味でパソコンでも使われだしたのですね。

なるほどウマイことを考えるものだなあ、と時に思います。

今ウェブの業界では莫大な情報を、ある軸を中心にお互い持ち寄ることで出来上がった「集合知」というものがスタンダードになってきています。

ちまたで皆さんも聞いたことがある「WEB2.0」の定義において、オライリー氏が提唱した7つの特徴の中にその「集合知」という考え方があるのです。

しかしこの考え方の反面、一人一人が自分の情報を独自に持ち、それを持ち寄る手段を手に入れた現在、逆に「軸」になるべき人や考えが分かりにくくなっていくのではないだろうか、と感じます。

軸がはっきりしないと、何かを調べたい、何かを知りたいといった場合に思わず情報の洪水に流され、結局結論に到達できないという本末転倒の状況って結構起きているのじゃないかな。

そこで思ったのは「私たちファンサイトは何かのハブでありたい」ということ。
それが何なのか、まだはっきりと口にするにはまだ勉強が足りないけれど、ファンサイトのメンバー全員で、「ハブ」になることを目指していきたいと思っています。

人と人を繋ぐ、情報と情報を繋ぐ。
もうそれはすでに形としてビジネスでも本流になってきているし、今に始まったことではない。

ただ重要なのは「ファンサイトというチームは何をもってハブになり得るのか」というところだと思います。
どのような切り口で、どのような意志の元にどのような人が、どのような情報をもって我々のところに集まってくれるのか。
そしてハブになるために我々が何を提案できるのか。

新しく我々のベースキャンプとなった日本橋 浜町アトリエで皆で組んだ新しいテーブルでそんなことを書いています。

ここはブログを読んで応援してくれている方々なども気軽に集まれる「ハブ」のような場所にしたいと皆で考えています。
皆さん、私たちなりの「ハブ」を作るのでぜひ遊びにきてくださいね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です