第23回 美ら島エナジイ

060804

湿気を含んだ梅雨を終わり、夏本番。
これでもかといわんばかりの快晴が続く日本の夏が私は大好きです。

それでも、2週間ほどしてお盆が終わるといきなり秋の気配を感じるのが不思議な感じがしますね。
日本の長い歴史の中で育まれてきた日本人としてのDNAがそう思わせるのでしょうか。

そんなことを感じつつ先日訪れた「美ら島」石垣島を思い出すとき、気候や風土といった環境がどこまで人間に大きな影響を及ぼすのか、とても興味深く思います。
過去2回石垣島に遊びに行き、今度も「なぜこんなにみんな暖かいんだろう。」と感激した思い出ばかり。
また、かの島に内地から来た若い人が惚れこみ、移住する人がとても多いと聞いたことがあります。

そんな魅力をこの島は持っています。
でも、この青い海と空だけがその原動力なのだろうか。

シュノーケリングツアーをサポートしてくれた「白保観光サービス」 http://www.ne.jp/asahi/sks/web/index.html のオーナーの長間夫妻、ガイドのヒロコさんとトモコさん、みんな本当に感じがいい。
自然を相手にした大変な仕事なのに、心から来た人の喜びを自分の喜びとして仕事をしている。
しかもガイドの二人は、最初はお客で来てまさしく前述の「石垣病」にかかり、移住をしてきた内地のコ。

また、酒を殆ど飲まない私が一人繰り出した島内のスナック「蘭の華」。
社長の長崎さん、若干20歳で地元泡盛会会長(!)という重責を担うタクミ君、これまた同じくヨコハマから来て「石垣病」にかかったアキちゃん。
「一時間くらいで・・」と思ったが、石垣出身のミュージシャン「ビギン」を熱唱しながら宴はなんと4時間くらい続いたかな。
いや、もっとか(笑)。
ここでもみんなの感じのよさに絶対飲まない量の「オリオンビール」の瓶が空になりました。これが「いい酒」っていうんだね(笑)。

無論観光客だから、というふうに考えるのは簡単。
でもこの島はそれだけとは思えない何かがある、と思わざるを得ませんでした。

何なんだろう。。

そんなとき、アキちゃんの言葉を思い出しました。

「ここにいるとね、お金がなくても本当に生きていけちゃうんだよね。
みんなが食べ物を持ち寄ってくれたりして。
しょっちゅう集まって飲んだり食べたり・・・」

あ、そうか。それだ。

ここには美しい自然だけでなく、かつては日本のどこにでもありながら近年失われつつある「コミュニティ」の姿があったのです。

子供が親を殺し、親が子を殺し。
格差社会といわれ弱者は死ぬしかないというような風潮。
繋がりたくても繋がれず一人手首を切って必死に助けを求めながら、最後には絶望し自殺する「仲間」を探す若い人。

自然と共存し人との繋がりを大事にしながら長い歴史を歩んできて、今なお精神的に豊かに生きるこの島の人たち。
それに魅せられた内地の「石垣病患者」が増えるのは極めて当たり前のことだな、とどこまでも蒼いエメラルドグリーンの海を見ながら思いました。

次にいけるのはいつかなあ。
自然と人情をミックスした「美ら島エナジイ」をチャージした私は、今テンション高いです。
さあ、また「すぐ」いけるようにがんばろう。

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