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第64号『3C不足』

経営モデルには少なくとも3のC、つまりCompany、Competitor, Customerを考えることが要求されていることは、いまさらに言挙げすることではないかもしれません。
しかし、現実はと言うとどうも昨今の出来事で見る限り、この3Cについての基本的な意識が不足しているような気がします。
それを思わせる端的な事例が、ニッポン放送とライブドアの買収劇です。
とりわけ攻められた側においては3C、とくにCustomerへの意識がはなはだしく不在している?と思われてなりません。

言うまでもありませんが、ビジネス組織の基本的はCustomerをいかに取り込み、存続を追求しているかにあると思います。
しかし、ニッポン放送などの対応は、防衛と言いつつも、防衛目的が不透明。
むしろ役員など従来経営陣の既得権の専守、さらには「制作」と言う聖域の確保を防衛することにしか過ぎないのではないか?とさえ思われます。

確かに功成り名遂げたマスコミ人が言うように「仕事に愛情を掛けてきた。
そこにド素人が金にあかして土足で乗り込んでくる」と反発する、いささかセンティメンタルな気分も判らないわけではありません。
一方、質のよい番組づくりによって「Customer」=リスナーから高い満足を得るには「オカネ」も必要でしょうし、また従来発想とは異なる市場創造的なチャレンジも今後は大切です。
そのためには資本市場で資金を調達する能力、従来にない創意ある人材の導入も当然求められましょう。

日々接するTV番組その他の報道で感じる不満な点は、こうした「オカネ」の論議が十分でないことです。
つまりCustomer満足向上を中心にどの様なプラス、マイナスがあるのか、そして、企業価値を高めるための可能性をも含め、そうした3Cを意識した戦略的な視点での資産勘定がほとんど伝わってこないことです。
伝わってくるのは買収というドラマティックなコトバから来るイメージとそのイメージに依拠する「悪玉・善玉」の二項対立的な確執劇ばかり。

経営はケンカではありません。
戦後直後の日本が貧しかった時、高度成長の折であれば、下克上などはなく、会社は権力の頂点に位置し、善玉でいることが許されていました。
それもバブルの時代まで。

終身雇用が崩れ、能力主義が基調となり、自己責任を押しつけるこれからの時代には、人も企業も多様な価値を認め、3Cを強く意識しつつビジネスの機会、利益獲得の機会を模索しなくてはならないでしょう。

お互い、マスコミも含め企業は、いつまでも3Cを無視して善玉であり続けるのは難しい時代の幕開け。
それのわかりやすいカタチが、今回の出来事とも言えそうです。

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