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第106号『あなたが主役』

「世界の歴史は偉大な人々の年代記に過ぎない」との哲学者トーマス・カーライルの考えはいまや修正を迫られているという主張が、米誌「TIME」。

1927年以来、毎年年末になると1年間を通じて最も影響力のあった人物を「今年の人」Person Of The Yearと認定し発表してきています。
これはとりもなおさずタイム誌の主張ともなるわけですが、今年はひと味違って強烈です。

それは表紙を見ていただければ、明快です。
年末店頭に置かれた同誌の表紙にはパソコンが描かれその画面には鏡のような反射素材が貼ってあり、手に取る人の顔が写る仕掛けとなっています。
その意とするところは今年の主役は「あなた」ということに他なりません。

野村総研による市場予測では、光ファイバー化が進み、2011年度には加入世帯は1,790万世帯、市場規模は7,806億円に達するとのことで、これらにインターネットテレビ、ADSLを加えた家庭向けブロードバンドは、3,89万世帯に普及し、世帯普及率は約60%に達するということです。
また携帯もワンセグが開始され、2011年に向けて市場は活性化することでしょう。

こうしたITの普及は、チャット、掲示板、SNS、Blog、動画ファイル共有サイトなど様々なコミュニケーションルートを開発・提供してきており、いままでは一方的に情報の受け手に甘んじてきた消費者が、情報の発信者としても立場を獲得することになりました。
またこうした情報を収集し市場活動に生かす技術も高度化しました。
まさにドラッカー氏のいう「プロシューマー」の時代が本格的に到来するにことなりつつあります。
それ故、これからの時代のエンジンは、すなわち「あなた」ということになりましょう。
こうしたトレンドをタイム誌のクリエーター達は、一目にして伝えたといえます。

しかし、「あなた」の時代に対して、企業は本当に対応できる形になっているでしょうか?
いちばんの問題は、企業をはじめとする精神風土が、「あなた」を自覚したものになっておらず、いま、「あなた」=「わたし」の価値観により大きく揺らぎ体制は「あなた」を旧来の価値観で押さえ込もうとしている方向にあるからです。
これにはマスコミもまた一役買っています。
かつてケネディが主唱した「消費者の権利」はどこへ行ったのでしょうか?
旧年は金融、不動産、建築など大きな不祥事が続発しました。
それはいずれも根本的な解決になっていません。
主役となる「あなた」は、自身の権利と義務を見据えていく覚悟があるのでしょうか?

この号のタイム誌では、時代の重要人物の中にムハマド・ユナス氏(貧困者のための銀行マンとして)を見開きで取り上げています。
因みに阿部総理は1ページでした。

古い価値やそれを進める勢力に対抗するには、思いがけないアイディアが必要です。
グラミン銀行のアイディアなどは好例だと思います。
そして私たちはこうした新しいアイディアを「あなた」の立場のこだわって評価し応援していきたいものです。

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