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第20回 2枚のボブディランの新譜

2枚のボブディランの新譜

昨年出されたディランのブートレッグシリーズ第11弾は待ちに待った「地下室」のコンプリート「ザ・ベースメント・テープス・コンプリート」。そして矢継ぎ早に先週日本でも発売された、まさに満を持せず(?)して出された新譜が「シャドウズ・イン・ザ・ナイト」
この二つのアルバムには見て取れる共通点があります。それは音楽をこよなく愛するディランの本心。そして時空を行ったり来たりするディランの姿です。

昨年出された「ザ・ベースメント・テープス・コンプリート」は言わずと知れたザ・バンドとのウッドストックでの合宿を収めた様なテープ。バイク事故による心の傷と世の中のディランへの熱望プレッシャからの逃避を癒してくれる最良の環境、そこがウッドストックとザ・バンド。アルバムは全編音楽への愛に溢れています。癒しによる解放から音楽を心から遊び楽しむディランとザ・バンドにリスナーの僕らもスピーカーの前で弛緩されてしまいます。

そして、まさに新譜の「シャドウズ・イン・ザ・ナイト」。こちらはなんと全編カバー。しかもフランクシナトラが歌った楽曲のみ。でもどこにもシナトラトリビュートの文字はありません。アルバムの告知がディランのサイトにアップされた日は昨年の5月14日。シナトラの命日。今年はシナトラ生誕100年。ダミ声で有名なディランが、透き通る様に静かに歌うシナトラソング10曲。バンドは昨年日本に来日したバンドメンバー。バンドとは思えない様な静かな音。しかもディランのヴォーカル含めて全て一発録りとのこと。何もかもが不思議。しかし、根底にあるのはフランクシナトラとその時代の音楽への敬愛のように思えます。

インターFMでも毎日曜の夜12時にオンエアされ日本でも聞くことができますが、ディランが2006年から2009年の間に米国で行っていたラジオDJ「テーマ・タイム・ラジオ・アワー」。番組を通して感じるのはここでも音楽への敬愛です。様々なミュージシャンは皆音楽好きです。ですけど、ディランの音楽オタク度は突き抜けている。ディランの全てのアルバムから、またラジオDJからより強く感じます。そして、この2枚の新譜「ザ・ベースメント・テープス・コンプリート」「シャドウズ・イン・ザ・ナイト」は、音楽敬愛家ディランをまさに現したアルバム。ディランは自らの歌で大好きな音楽の時空を行ったり来たりする歌の旅人に思えます。

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