みなさま、こんにちは。
ファンサイト通信『食とロック』第2回は「これでよいのか?こどもの城、閉館。」
とどうみてもロックも食も関係ないタイトルなのですが、僕にとっては結構関係があるのです。
みなさまご存知の通り、あのなんともいいようのないM主党政権の事業仕分けで多くのいらないものは残り、いるものは仕分けされることになりました。
青山国連ビル横のこどもの城もその仕分けされて無くなるもののひとつです。
併設施設の青山劇場、青山円形劇場も合わせ2015年3月予定で閉館されます。
僕は特にこの施設内の青山円形劇場の存在価値に着目しています。
円形ゆえの劇の織りなす裏表の妙そして客席と舞台との得も言われぬ一体感。
こどもの城と青山劇場と三位一体を成すロケーションからの大人と子供のシームレスな空間やコンテンツ。
これからの東京を創るうえでとても重要なエッセンスがそこにあるように思えます。
個人的には特に、25年続く青山円形劇場を代表する定番演劇「ア・アラ・カルト2(以前はア・ラ・カルトとして上演)」が来年から見ることができないことが残念で仕方ありません。
高泉淳子さんの台本・主演で、ROLLYさんなど味のあるゲストを呼んでのお芝居。
劇中で実際になんとも美味しそうな料理とワインをシーンが変われど変われど食べ続けるのです。しかもこれ以上無いほどの美味しさたっぷりの表情で。
そして、ヴァイオリンの中西俊博さんのバンドがスゴイ。ジャジーでもあり、東洋的でもあり、だけど根底にあるものはロックなんです。
大人のロックを追求する中西さんはミュージシャンにもファンが多くその中西さんが青山円形劇場で演劇ライブパフォーマンスをすることに意味を感じます。
その「ア・ラ・カルト2」の「食とロック」な年に一度の僕の楽しみが奪われてしまう。悲しみ以外の何物でもありません。
もう何年も行っておりませんが、ニューヨークに行く楽しみのひとつにあるのがオフ・ブロードウエイ。
特に、ほとんどオンの様相をしたオフ・ブロ−ドウエイの充実に出会った時は嬉しさで、その後朝まで酒を飲んでしまいます。
そういう感覚を日本で受けた初めての演劇が「ア・ラ・カルト2」でした。
「ア・ラ・カルト2」は毎年クリスマスの季節に青山円形劇場で上演されていました。
今年も今まさに上演中で、12月26日がフィナーレとなります。ぜひ機会あればみなさまも青山での「食とロック」を楽しんでみてはいかがでしょう?
帰りは朝まで青山で飲み続けることになるかもしれませんが、それもまた楽しみでもあります。
そして、政治家の皆さま、効率も確かに大事かもしれませんが、お願いですからご自身の耳目でできるだけご体験いただき、これからの東京いえ日本文化のこと、少しでもお考えいただければ幸いかと存じます。