第13回 ザ・ハーダー・ゼイ・カム

ザ・ハーダー・ゼイ・カム

僕の平日は毎朝インターFM「バラカンモーニング」で始まります。
平日の朝7時から3時間に渡り、毎朝ロック。それも本当にシビレルほど素敵な曲をピーターバラカンさんが次から次へとかけてくれる最高の時間。
3週間程前のある朝もいつものようにバラカンモーニングにチューニング。するといきなりラジオから僕の耳に飛び込んで来た曲は「ザ・ハーダー・ゼイ・カム」。
言わずと知れたレゲエの大人気曲。ジミークリフ最大のヒット曲。そして、次の曲は、、、またもや「ザ・ハーダー・ゼイ・カム」。そして3曲目も、4曲目も、その次も、、、「ザ・ハーダー・ゼイ・カム」!!!
ジミークリフのオリジナルから、様々なレゲエミュージシャンのもの、そして5曲目は、、、キースリチャーズのソロシングル、、、もちろん「ザ・ハーダー・ゼイ・カム」。キースのゆるいレゲエビートはA面の名曲「ビフォア・ゼイ・メイク・ミー・ラン」のご機嫌さをゆるっとぶっとばすすばらしいレゲエロックチューン。こんなの平日の朝8時頃に平気に流すバラカンさんは、もう神か鬼畜か。ほんと朝から楽しいねえ。

はたと、なぜ?延々と「ザ・ハーダー・ゼイ・カム」?と自問。すかさずバラカンさん「この週末から渋谷の映画館○○○○で2週間だけのレイトショーがあります。『ザ・ハーダー・ゼイ・カム』のディジタルマスタリングムービーが出来上がったのでレビューです。」とのこと・・・。まさに『ワオ!!!!!!!』どうみてもザ・ハーダー・ゼイ・カム祭りだったその日のバラカンモーニングの理由がやっとわかった瞬間です。

そして、その週末の午後、僕は武蔵野のとある料理家さんの「収穫祭」に参加していました。台風一過の午後、照りつける畑での芋掘り。汗と引き換えに泡の出るお酒のそれはそれは美味しいこと。普段はゆるりと飲む週末の午後ですが、あまりの日差しと集まった食好きのアゲアゲな雰囲気に水道の蛇口に口を付けて離さない運動部活後の男の子の様な状態でのなんとも飲みっぷりのいい飲み会と化した武蔵野の「収穫祭」。ほぼ泥酔、しかし、、、夕方が近づくにつれ、「今日しか行くチャンスは無い・・・。」自分の中で、その気持ちがズンズンズンズン大きくなって行きました。もちろん「ザ・ハーダー・ゼイ・カム」のレイトショー@渋谷にです。
そして、武蔵野を後にし、電車に乗り、気がつけばもちろん渋谷。後は、ご想像通り。気がつけば暗闇の映画館に鎮座増します我がおりました。片手には飲み過ぎごめん禁断のハイネケン。

気持ちいい、とにかく気持ちいい。暗闇の映画館。スクリーンにはもちろん「ザ・ハーダー・ゼイ・カム」。音楽は、もちろん「ザ・ハーダー・ゼイ・カム」
なんだ、この気持ち良さ。武蔵野での芋掘り、美味い料理とお酒、そして渋谷での「ザ・ハーダー・ゼイ・カム」。全てが繋がっています。最高。
全編ジミークリフソングの様に思われていますが、僕はアルバムではB面1曲目のスリッカーズ「ジョニー・トウー・バッド」から2曲目デズモンドデッカーの「シャンティ・タウン」が一番好き。なぜ?そんなことどうでもいい。とにかくカッコイイ。理屈をどこかその辺に置いて。自分もその辺りにほっぽりなげて。さあ、聞こう「ザ・ハーダー・ゼイ・カム」。そしてゆるめよう、考えよう、いろんなことを。

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