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第8号『熱の人』

原発阻止を住民運動で勝ち取った巻町(まきまち)は人口 わずか3万人、新潟市から車で4~50分ほどのごくごく普通の地方の町である。 しかしこの町にはファンづくりの名人が3人もいる。

ワイン用ぶどうの自家栽培としては日本最大のワイナリー『カーブドッチ』を経営している落希一郎さん。

葬送の新たなカタチと寺の新たな役割を考え『安穏廟』という永代供養墓を提案し見事にショーケースを提示した妙光寺小川英爾住職。

そして、日本で初めての地ビール『エチゴビール』をつくった上原誠一郎さん。 それぞれ魅力的な方々である。

今回は『熱の人』カーブドッチの落希一郎さんをご紹介しよう。

もし、自分がこの荒涼とした砂地が広がる風景をみてここが豊穣の地であると想像できたであろうか。 よしんば想像できたとしてその豊かさを勝ち取るまでにどれほどの意志と冷めない熱を持続できたであろうか・・・。

その『熱の人』はトレードマークのチェックのネル地ワイシャツにジーンズ。ネコ(トロッコ)を押し、いつも土まみれになりながら精力的に園内を動き回ってる。一見してだれもこのかたが社長とは思わないだろう。

今回、2年ぶりに『カーブドッチ』にお邪魔し、がっしりしたからだと太い指そして笑顔が印象的な落希一郎さんからお話しをうかがうことができた。

落さんは鹿児島県川内市の出身で叔父さんが小樽ワインを経営していたことからこの道に入られたとの事。 20代後半ドイツ国営のワイン学校で勉強され、帰国後小樽で10数年間ワインづくりをし、40代で独立、現在54才の若者(本当にいつお会いしてもそう感じます)である。

ワイン用ぶどうづくりに合う理想の土地(5月6月雨量が少ないことがとても大切でその場所がこの巻町だったとのこと)を探してこの地にたどり着き、居を構え以来10年ヨーロッパではごく普通で正統なワインづくりを続けている。

いまではあまりめずらしくないが苗木を1本買うと10年間その年獲れたワインを1本プレゼントするというシステムやその園内の建物、畑、ラベルやボトルのパッケージなど、どれをとってもデザインが見事なのである。

すばらしいインフラで2万人の顧客を2年間でつくりそのメンバーとそのメンバーの口コミで集まる方々との直での販売でほとんど成立してしまうまでになった。

たしかに価格も少し高い。ディスカウントストアーや街の酒屋で売っているわけではないから入手も簡単でない。 目の前に見えるぶどう畑で栽培し収穫した分のぶどうでワインをつくりぶどうの皮の蒸留酒マール(2トンの皮からわずか15リッターしか獲れないそうである、ちなみの日本でマールの生産量のもっとも多いのもここカーブドッチだそうだ)をつくる。 愚直だがたしかなものづくりをして自分のブランドを確立している人である。

帰り際、落さんのつぎの夢はとお聞きしたところ、 ボルドー(ビジネスとしても成功しているワイナリーでもある)のようにワインづくりの仲間がまわりに集る場としてこの地を生成していきたいとのこと。

ワインづくりにかける熱い意志が涌き出るように伝わってきた。

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□ファンをえこひいきしているか。

この原点を確かめる1日でもあった。

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