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第713号『面倒な役割を乗り越える方法』

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【アトリエ近くの入江にて】

アトリエのある集合住宅は、横浜市金沢区に35年前、大規模住宅エリアとし
て開発された。
その1つの街区に12棟総戸数364戸。
およそ1200名が住んでいる。
今年5月、この管理組合の副理事長になった。

当初なんとか逃れる手立てはないかと、あれこれ思案してみた。

これ以上、余分なことなどしている時間もない。
普段、住宅の人との会話も挨拶程度、そもそもほとんど面識もない。
加えて、今年は大型修繕の年となり工事も大掛かりなものになることも分かっ
ていた。

しかし、ここに住まうすべての住民に、等しく順番が廻ってくるルールから逃
れることができないと諦め、理事会に出席した。

理事会での振り分けられる役割は、理事長・副理事長・営繕・会計・植栽・総務
広報・環境防災・駐車駐輪の8つ。

どれも、面倒この上ないと思われるものばかり。
初回の夜、7時からの会は、それはそれはお通夜のような静けさで始まった。
誰もが、疑心暗鬼。

しかし、しばらくすると、誰彼なくポツリポツリと話しはじめ、率先して役割を申
し出る人も現れた。
最初に手を上げたのが、営繕を希望されたTさん。
営繕は水漏れや騒音対策など、厄介な苦情担当業務の面もある。
しかも、今年は大規模修繕工事での対応処理も多い。
T さんは、昨年ご家族と引っ越してきたばかり、今回の理事会メンバーとしては30代
の若手。
その彼が「この1年、どうせやるならしっかりと関わって、楽しみたい」と発言した。
この一言が、このあと場の雰囲気を変えた。

定年して2年目の、K氏が理事長をやると声をあげてくれた。
こうなればボクもと副理事長の手をあげた。
あとを続くように、総務広報はMさんが、会計はKさんがと、トントン拍子で決まった。
始まりの静けさと投げやりな気分とは打って変わり、最後は誰もが仕方なく、やらさ
れているという気分もなくなった。

手探りではあっても、それぞれが「自分ごと」として住まう場に関わることが、この
面倒な役割を乗り越える唯一の方法なのだということを、Tさんから教えてもらった。

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