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第481号『熱源』

【海から生還】
【海から生還】

7月8日、日曜日、4時30分起床。
カーテンを開けると小雨模様、風もある。
せめて曇りであればと、少し憂鬱な気分になる。
今日、これから第3回横浜シーサイドトライアスロンに出場する。

7時40分、会場到着。
会場は選手と関係者が集まり、スタート前の高揚感と緊張感に包まれていた。
あたふたと、自転車をセッティングしたり、ウエットスーツを着込んだりと、慌ただしく時が過ぎていく。
トライアスロンは3種目(スイム、自転車、ラン)の競技である。
したがって、準備する道具もそれだけ多くなる。
身体にピッタリとしたウェットスーツは、着るのも脱ぐのも一苦労する。
こうして、あっという間に、スタートの時間が迫る。

50歳の時、起業をした。
そのとたん、時間も何もかも余裕がなくなり、32歳の時から始めたトライアスロンを封印した。

一昨年、次男が第1回のこの大会に出ていたので応援に行った。
また、やりたくなった。
そして昨年、10月開催の、第2回横浜シーサイドトライアスロンに出た。
約、9年ぶりのトライアスロン参加だった。

甘く見ていたわけではないが、10月の海は思いの外、冷たく波もあり、慌ててしまった。
結果、過呼吸になり恐怖でまともに泳ぐことが出来ない。
近くにあったコースブイに掴まり、呼吸を整える。
さらに、目の前で、50代の男性が心肺停止の状態になり、レスキューに引き上げられたが、男性は亡くなられた。

実は、どんな泳ぎ方をしたのかも定かでないが、ともかく、なんとかスイムを完泳することができた。
その後、バイク、ランと完走はできたものの、腑甲斐無いレースだった。
ブランクを埋めるには、あまりに準備不足だった。

今年、レースに出ることをなんとなく避けていた。
理由は山のように作れた。

・だいたい、還暦を向かえた大人のすることではない。
・もしも、レース中事故で死んだらという恐怖。
・練習時間を作るとなると、仕事に支障が生ずる。

全部、正しく分別のある理由だ。

しかし、心のどこかで、それを由(よし)としない自分がいた。
加えて、妻も背中を押してくれた。

野心や欲望は、「こうありたい自分」と「そうではない現実」のギャップから生まれる。
思い通りにならない自分の現状やダメさ加減に、情けなくなったり、落ち込んだりする。
でも、考えてみれば、それは、自分の望みや欲求の有り様を指し示していることでもある。

・60歳代でトライアスロン完走。
・恐怖を乗越える鍛錬。
・ウェットスーツを格好良く着れる身体。

いいじゃないか。
まだまだ、実現していない野心と欲望がある。
それは可能性という熱源なのだ。

そして、僕は海に飛び込んだ。

3件のフィードバック

  1. いよいよスタートを切ったのですね・・・

    どうなったのか?結果が速く知りたいです!

  2. 丸山様、コメントありがとうございます。結果報告です。60歳代で6位でした。もっとも参加人数が21名ですが・・・(笑。

  3. 川村様

    完走されたのですね!凄いです!
    自分の体と心に戦いを挑んでの勝利です!
    おめでとうございます。

    今日朝から訃報が届きショックで落ち込んでいましたが
    これを見て、自分も頑張らないと!とパワーを頂きました。

    ありがとうございます。

    あらためて おめでとうございます!!!

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