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第432号『やっぱりファンコンテンツが胆』

【離陸を待つ翼】
【離陸を待つ翼】

まだ、SNSなんて概念のなかったころの話しである。
月刊日経ネットビジネス2001年6月25日号。
特集「ポスト・バナーはここまで来た」の成功事例として、キリンシーグラム社、ウィスキーファンサイト「極楽クラブ」が紹介された。

試飲用のボトルプレゼント企画(1万名様飲みくらべモニター募集)を目玉に、メルマガ登録会員を集めた。
こうしてサイトオープンから2ヶ月後に集まった会員(=ウィスキー好きのファン)は、7万5000人に達した。
大概、こうしたプレゼント企画で集めたファン=会員は、プレゼントが欲しいだけだから、キャンペーンが終ればサイトから去る。
そして、また新たにキャンペーンを組立て一から人を集める。
通常、その繰り返しである。
ところが、この「極楽クラブ」サイトで、ちょっとした異変が起きた。
それは、キャンペーン終了後も会員登録数がそれほど減らなかった(歩留まりが良かった)。
その理由は、サイト内に散りばめた更新性の高いコンテンツ。
なかでも、ウィスキーに合うつまみレシピ「極楽食堂」や、読者レポーターが案内する、ご当地自慢のコロッケ店紹介「なぜか突然コロッケ隊」、そしてファンが訪れ、掲示板への書き込みも頻繁にアップされた。
さらに、御殿場にあるウィスキー蒸留所でファンが集まる音楽イベントも開催した。
キリンシーグラム社は、ファンに自社のウィスキーを買えとはひとことも言わなかった。
どうしたら、ファンに楽しんでもらえるか。
そして、ちょっと贅沢な時間を味わってもらえるかを考えた。

企業(商品やサービスの)サイトが、積極的に顧客との良好な関係を築いた極めて実験的で野心的な試みだった。
「極楽クラブ」サイトは5年ほど続いた。
しかし、このサイトもキリンシーグラム社がキリンビール社への統合を機に終了した。
最終会員数は17万人。
掲示板も、担当者の積極的な関与もあった。
考えてみれば個人情報保護法もまだ存在していなかった。
でも、一度たりとも炎上もクレームもなかった。
おおらかな時代だったのかもしれない。
(この経緯の詳細は「企業ファンサイト入門」にも記した。)

その後、幾つかのファンサイト立ち上げに関わった。
上手くいったサイトも失敗に終わったサイトもある。
しかし、そのいずれも共通する壁があった。
それは、サイトに訪れた人との交流がスムーズに出来ない。
例えば、掲示板は2ちゃんねるの影響もあり、どの企業担当者も「炎上」の2文字を恐れ、手を出さない。
無理からぬことであったが,ファンとの交流なしにファンサイトはできない。

あれから10年以上の歳月が流れ、お子様程度のネットリテラシーも随分と大人になった。
そして、なにより実名で繋がる、facebookが登場した。
これでもう一度、ファンサイトと繋がるファンページの掲示板ができるのではなかと期待している。
でも、なにより大事なのは、コンテンツである。
企業サイトがファンにどんなメリット(徳目)を提供できるか。

成功事例はある。
古くは、ホンダの技術者とファンが語り合うサイト「ワイガヤ」。
ここから、大型犬を乗せる軽自動車のヒット商品が生まれた。
さらに、米国、P&G社が10代の女の子の悩みに本気で向き合っているサイト「BEINGGIRL.COM」。
いずれのサイトも自社の商品を売るためのサイトではない。
しかし、そのサイトに訪れ、交流した人々はファンになり、結果として、自然にその企業の商品やサービスの購入に繋がる。
人として、ごく当り前の心情の発露である。
前々から感じていたことであるが、ウェブは説得のための広告媒体として使うより、共感し納得するための磁場として有るほうがあっている。
そもそも、媒体を握っているという優位を誇示するような立ち位置事態、ウェブには似合わない。

大京M氏そしてメンバーズKさんはじめ、ご担当の方々とのジョイントで、こうした事例に列ぶコンテンツを今回、制作することできた。
それが、マンションの大京が提供するファンサイト「暮楽知」
レシピだけではなく、おもてなし法からトラブルの解決法まで、「ホームパーティ」のAtoZがここにくればわかる。
オンリーワンしか残らない。
それが結局ナンバーワンになるコンテンツなのだ。
企業ファンサイトが標榜するのは、そのオンリーワンコンテンツを提供し、ファンと共存することではないか。
そんな、究極の家飲みのためのコンテンツアーカイブを目指し6月20日、静かにスタートした。
是非、ご高覧ください。

教えてください。
あなたは、年にどのくらい家飲みパーティをしていますか。
以下から回答をお願いします。
a.3回以上 b.1回 c.0回

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1件のフィードバック

  1. いつも拝見させて頂いております。

    家飲みパーティーは

    a.3回以上

    です。

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