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第42号『苦楽』

目的は方法を規定する。
目的にもっともはやく到達するための方法を見てみたいと思うならスポーツの世界を覗くのが一番だ。

趣味で続けているトライアスロンは水泳・自転車・ランの3つの競技を組み合わせたスポーツである。
その2番目の競技種目は自転車である。
いまではめずらしくもないが10年ほどむかしハンドルに牛の角のような金属を取り付けた自転車が登場した。
そしてそれは瞬く間にアスリートに広がった。

DHバー(ダウンヒルライザーバー)はスキーの滑降競技で使うストックにヒント得て開発された道具である。
自分も取り付け試した。
空気抵抗が少なく長時間の高速運転も楽に感じた。

「気持ちよくって楽に速く走れるにはどうしたらいいかと考えたらDHバーにたどり着いた」と開発したアメリカのアスリートの話を専門誌で読んだ。

末席とはいえ、プランニングやクリエイティブを生業としている者の一人として従来のドロップハンドルしか競技用自転車のハンドルではないと思い込んでいた自分が少し情けなかった。
硬直化した既成概念(文字にするとますます硬いですね)に囚われた自分に・・・

まもなくアメリカのスポーツをコンテンツとする新しいファンサイトをスタートさせるため、ここ数ヶ月その周辺を覗き視てきた。

アウトレットモールにあったVANS(スケートボードとその周辺グッズのメーカー)のショップに入って驚いた。
ショップとして商品を並べているスペースより裏手にある練習コースのほうがはるかに大きい。
その練習コースでたくさんの子供たちがボランティアのコーチや親に指導を受けながら楽しんでした。
大リーグ、エンジェルスのホーム、アナハイム球場で、NBAロスアンゼルスレーカースのホーム、ステープルセンターで選手と観客がともに楽しむ姿を見てきた。
どうしたら楽しんでもらえるのか、どうしたら楽しめるのか、その目的のためになにをするのか。
答えはエンターテイメント、それがアメリカで視たスポーツシーンである。

水を飲ませず長時間のトレーニングの強要やウサギ飛びなどさすがにいまでは化石となったものから、いまだに高校野球の選手は坊主刈りの頭でなければならとする正統?な慣わしや、スポーツエリートとして大学に入学したものでなければ練習にも参加できない制度など、日本のスポーツシーンのプロセスもそろそろ変えてもいいころではないか。
失敗の果ての成功、苦悩の先にある勝利、そのどれをも否定するものではない。
しかしスポーツは本来、観ることも、することも楽しいことである。

「楽あれば苦あり、苦あれば楽あり」ではなく「楽あれば楽あり、苦あれば苦あり」ということもある。

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