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第366号『顧客真理 その2』

【ありふれた川岸の風景】
【ありふれた川岸の風景】

シンガーソングライター、KOKIAの「ありがとう」を聴いた。
この歌と歌手の存在を、若い友人から教えてもらった。
KOKIA?これまで聞いたことも見たこともない存在だった。

普段、TV等メディアに登場することもない。
しかし、いわゆるインディーズとは違う。
KOKIAはすでに香港や台湾、そしてヨーロッパでも多くのファンを持ち、コンサート会場を埋め尽くしている。
4年前のパリを皮切りに、昨年はドイツやポーランドでも公演している。
勿論、CDも売れている。
自作の楽曲の歌詞はほとんど日本語だが、パリ公演では「ありがとう」の合唱が会場から聞こえてくる。
中には、KOKIAのブログを英訳し、配信している人もいる。
それほどに、ファンはKOKIAについて知り、詳しい。

あのキムタクでさえ、進出することが困難だった海外市場に、いとも簡単にスルリと入り込んでいる。
なぜか?
答えは、KOKIAの歌と歌う姿を世界の何処からでも、何万回も観ることができたからだ。
しかも、すべて無料で。
「YouTube(ユーチューブ)」、ウェブ上にある映像配信システムがそれを可能にした。

未来学者マクルーハン博士の言及を待つまでもなく、メディアの歴史はグーテンベルク以来、活字・新聞、ラジオ、TVと情報を多量に安価に提供できるものが、そうではないものを駆逐してきた。
それがメディアの特性である。
そしていま、YouTubeがTVを駆逐しようとしている。

結果として、ネット上で繰り広げられるコンテンツは容易に複製され、コモディティ化[競合商品の差異がなくなり低価格になり普及が進むこと]が加速する。
特に、一般的な情報は限りなくタダに近づき流布する。
では、どこで価値を維持するのか、あるいは稼ぐのか。

一つの方法としては、無料の情報の傍に希少性のあるモノを用意する。
例えば、KOKIAのコンサート会場でのリアルな体験や、ダウンロードからではなく手に入れたパンフレット、限定発売の音源など、KOKIAのファンとして所属していることで価値が保証される仕組みが必須となる。
つまるところ、これから「ファン・コミュニティ」が市場形成の重要なポイントとなるのではないか。

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