
閉塞感がこの国を覆っている。
日本の経済、政治、社会の潜在力は失われてしまったのか。
そんなことはない。
いつの時代も若者が未来をつくる。
最近、改めてこの事実を実感した。
いま、2つの専門学校の学校案内を作成している。
1つは、航空整備士になるための学校。
もう1つはリハビリなど、理学療法士になるための専門学校である。
撮影や取材を通して、在校生や卒業して、すでに現場で働いている多くの若者に会った。
共通していることは、皆、真剣で自分の進む道に一直線に眼差しを向けている。
まずは愚直に、自分のやるべきことを必死にやること。
この事実からしか新たな道は生まれない。
彼らと話していて、そんな印象を受けた。
取材を通して、この国を支える優れた若者たちがいることを実感した。
日本には一億人の人々がいる。
その中から、有為な人材を育てることは、われわれ大人の仕事である。
その機会に恵まれ、この春から、お茶の水にある文化学院で我が師、デザイン評論家柏木博氏とともに、デザインを学ぶ若者たちと向かい合うことになった。
その手始めとして、明日、文化学院のロビーにてシンポジウムを開催する。
題して『21世紀、クリエイティブの挑戦』。
ご高覧いただければ幸甚である。