サブプライムローン問題、日銀総裁人事の停滞などを背景に株式市場が低迷している。
しかし、世界全体として経済はいまだに適正な成長率を超えて拡大しつづけてる。
一方で異常気象を含め環境破壊の警告も、もはや無視できない状態まできている。
それでも、私たちは「成長率の適正化」という課題に真剣に取り組んでいるとは言い難い。
それは、「経済を拡大することによる問題解決の力」への指向がいまだに強すぎるからだ。
自戒を込めて言えば、僕自身、金で全てを解決することはできないが、大方のことには対応できるという呪縛に絡めとられている。
私たちはこの常識を転換することができるのだろうか?
本来、ひとり一人の幸せにとって経済にできることは、ごく限られたものであろう。
問題は肥大する経済成長がいつ下落するかと心配するよりも、せっかく手に入れた経済の力をどうのように活かすか、という智慧を身につけることを怠ってきたことなのだ。
その事実を、多くの人は薄々感じ始めている。
そして、(経済的に勝者になることが、すべてに優先されるといった)広い意味での教育が、これまで脇においてきたこのテーマに取り組み、経済成長にこだわる常識の転換を企業も私たち消費者も直ちに始めることが必要ではないか。
例えば、企業にとっては自社のサービスや商品に対する強いこだわりと質の管理、そしてファンとの密度の濃い関係が不可欠となる。
だから、企業が1つのサービス、1つの商品を通して、お客様に向き合うことが途轍もなく重要であり、原点にもなる。
それは、価値の中心軸をモノの大量生産、流通、消費によって成長してきた「モノづくり」から、関係、情報、意味による「モノ語りづくり」へと移動することである。
簡単なことではないが、いま、新たな「物語」が必要なのだ。
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お知らせです。
今年も、ファンサイト創立記念観桜会を開催します。
場所は浜町公園(都営新宿線浜町駅下車すぐ)
日時は来週4月11日(金)17時ごろから予定しています。
雨の場合、アトリエにて18時ころから始めます。
皆様のご参加をお待ちしております。
川村の携帯:090-6498-6611
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