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第275号『楕円の教え』

【光と影の豊饒】
【光と影の豊饒】

出張で大阪へ出かけた。
仕事が思いのほか、早く終わった。
最終の新幹線で帰るつもりだったので、なんだか少し浮かれた気分になった。

数年前、息子が大阪に赴任していた時、2、3日滞在したことがある。
街を歩きながら、食、ことば、ファッション、風情など東京とは違う文化圏、大阪に魅力を感じた。

串あげかネギ焼きでもつまみながら一杯やろうと、梅田界隈をブラブラと徘徊する。

阪急、阪神、JRが乗り入れるこの一帯は夕方ともなれば、人でごった返す。
たしかに人は多い。
でも以前来た時とは、少し様子が違う。
なんだろう。
思い過ごしかもしれないが、街に元気がない。

かたや、東京の栄華ぶりに驚く。
六本木、有楽町、東京駅周辺の再開開発とその建造物、ファッション、食、どれもが世界水準を見据え、メトロポリタン東京の一点に集約している。

かつて、恩師からバロック様式の豊穣さと解放感の源泉は楕円にある、と教えを受けた。
楕円を作図するには焦点が2つ要る。
つまり、この2つの焦点からの距離が、つねに一定になる点をたどると楕円となる。

大航海時代、新大陸が発見された。
ヨーロッパ大陸中心の一極から、旧大陸と新大陸の二つの極に分裂する世界観の変化の時でもあった。
そして、豊饒なるバロック様式が登場した。

大阪の、あるいは地方の元気の無さは、豊饒と解放の源泉を枯渇したまま放置する政治の無能さと、豊さをいつまでも人頼みにしている、われわれの怠慢さの証左ではないか。

そして、東京の一極に全てを集約する繁栄は、バランスを欠く、危うい国、日本の姿でもある。

1件のフィードバック

  1. 楕円とあるので思わず川村さんもラグビーへ! と思いましたが。
    大阪へ次に行く時は、花園ラグビー場の隣の駅にある「花園ラグビー酒場」へ。そこには大阪があります。

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