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第261号『拘泥する』

【柳屋の鯛焼き】
【柳屋の鯛焼き】

アトリエのある人形町、浜町周辺には老舗や隠れた名店が、ことのほか多い。
鯛焼きの「柳屋」、親子丼と軍鶏の「玉ひで」、居酒屋の「笹新」、焼き鳥の「鳥近」、洋食の「芳味亭」、すき焼の「日山」などなど、さながら美味いもの博覧会場の様相を呈している。

これらのお店に共通していることがある。
それは、どこも思いのほか間口が狭いということだ。

例えば「柳屋」の店頭では、鯛焼きを焼く職人が汗をかきながら、せっせっと焼いている。
しかし、どんなに頑張っても作れる量など、多寡が知れている。
したがって食べたければ、細い店内の通路から,歩道にはみ出すように列に並ぶしか方法がない。
あるいは、6時を過ぎて「笹新」のカウンターに座れたとすれば、その御仁は幸運と言う他ない。
さらに、夕方、急いでいる時は、「鳥近」のある歩道側は歩かないほうがいい。
居並ぶ人混みに、必ずや行く手を塞がれるからである。

こんな魅力ある店々がなぜ、間口を広げないのか。
それは、彼らは出来ないことを知っているからだと、僕は想像を固くしている。
「たかが、一介の鯛焼き屋、居酒屋、焼き鳥屋だけれども、良い仕事をさせてもらいますよ、だからこれ以上、間口を広げたら、美味しいものを守れなくなるよ」と。
そんな誇りに満ちた呟きが聞こえてきそうだ。

何かを守るということは、出来ることを誇示することではなく、出来ないということに拘泥することである。
それは、あたかも知性がある人とは、何かを知っているという人ではなく、何が知らないかを知っている人だということに似ているのかもしれない。

お知らせです。
新コンテンツ「ファンサイト特撰 人形町・浜町美味いもんマップ」掲載します。
https://www.fun-site.biz/map/
弊社アトリエのあるエリアは東京の下町を代表するエリアでもあります。
この、人形町と浜町周辺は頑固に自分たちの味を守り、かつ楽しめるお店が多いエリアでもあります。
さながら、味の万国博覧会場のようです。
さて、これから、1つ1つお気に入りのお店をポツポツとご紹介していきますよ。

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