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第199号『順列組み合わせ』

【iPod】
【iPod】

数ヶ月前のことであるが、欲しかったiPodをようやく手に入れた。
ご存知のように、iPodはアップルコンピュータ社によって開発された携帯型デジタル音楽プレイヤーである。

黒い正方形のパッケージのふたを開けると、エナメル質の白いiPodが鎮座していた。
黒から白へ。
こうした細やかで、ドラマチックな演出も優れているなと感じた。
手にとってみる。
薄くツヤツヤとした質感、親指でボタンをくるくると回す。
音楽データを探し、決定し、音量を決め聴く。
なかなか、いい。

ウォークマンから始まった携帯用音楽プレイヤーの歴史も、カセットテープからはじまりCD、MDを経てiPodへと移り替わってきた。
しかし、これまでのものとiPodは決定的に違う。
それはアップルコンピュータ社から無料配布されているデジタルメディアプレイヤーソフト、iTunesの存在である。
iTunesソフトをPCにインストールすることで自分の好きな曲だけ並べ編集することが、それまでの携帯型デジタル音楽プレイヤーに比べ、格段に容易になった。
しかも、それだけにとどまらず、お気に入りのミュージシャンの楽曲を試聴し、1曲単位で購入し、編集することも難なくできるようになった。
消費者主導のマーケティングを標榜し、実践しているファンサイトのカワムラとしては、納得のいく仕組みである。(^^!

早速、数曲購入し、iPodに入れ、音を携帯する。
しばらくは、この快適さを楽しめていたが、少し困った事態が発生した。
それは、1曲単位で気に入った曲を購入しダウンロードするのはいいが、気がつくと、脈絡なく並ぶ数百もの楽曲のなかに埋もれ、迷子の状態になっているものが少なくない。
そして、一番気になりだしたことは、飽きるということだ。
好きな曲だけ拾い集めて入れたミュージックボックス、iPodなのに、飽きるのだ。
iPodのなかに好きな曲だけ集めて入れたのだけれど、どれも好きなものばかりで、逆説的ではあるが、どれが好きなのか、わからなくなってしまった。

音楽であれ、映画であれ、小説であれ、作家が作品を生み出すために使うエネルギーは、常人では計り知れないものであろう。
ミュージシャンの想いを込めて作られる1枚のアルバム。
当然のことであるが、曲と曲の連なりや変化を1曲目からラストの曲まで何十回となく考え、曲順を決めたことだろう。
例えば、ビートルズの「アビイ・ロード」の曲順はあれ以外ありえない。
最近お気に入りのモンキーマジックの「thank you」も、キーンの「アンダー・ザ・アイアン・シー」も最初、1曲単位で買ったが、結局はCDを買い、好きな曲もそれほどではない曲もアルバムまるごと聴いている。

白黒、寒暖、高低、好嫌、この順列組み合わせがあるからこそ、変化と豊かさが生まれるのだ。

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