第90回 欲張り

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ファンサイトは「欲張り」集団だ、と私は勝手に思っています。

この国に生きるものとして今、頭に浮かんだ言葉を列挙すると
「人との調和」「察しの文化」「村八分」「加工力のある国民性」「恥の文化」「農耕民族」「お人よし」
「わびさび」 などが浮かんできます。
ちなみに私は日本人であることをとても誇りに思っているし、日本の技術の素晴しさや生産性の高さなどは世界のトップレベルだと信じています。だからこそ奇跡的な経済復興を成し遂げることが
できたのだろうと思っています。

しかし今の日本人はそのようなことを考えながら生きているのでしょうか。
村を作り皆で協力してコメを作り、その中で調和を保ちながら仲良く暮らしていた日本人は、
今岐路に立っているような気がします。

というのも、そのような文化特性がどんどん失われていく中で自分達のアイデンティティを見つけ
られない人が多くなり、代わりに何だかスジの違ったヘンな「個人主義」が蔓延した結果
何だか全く主張のない非常に寂しい国になっていっているような気がしてなりません。

そんな中、我々はある意味「特殊な集団」です。
同じ目標を掲げ、同じご飯を食べ( しかもしょっちゅう 厳密には「ご馳走になっている」)
同じ苦しみを共有し、同じことに怒り、同じことに喜びや価値を感じる。
私の人生の中でこのチームは、仕事だけのつながりというにはかなり「濃いー」のです。

でもそんな中でも従来の日本社会にあったような「皆と同じでなくてはならない」的なしがらみは
全くなく 「優秀な人材とは自己管理ができる人材であるべし」という川村の口癖のとおり、全員が今すべきことをしている、という点において全くの疑いをもたずに全員が動いています。
さらにはお客様としてお付き合いする方々で、そのメンバーとして参加してくれている方も
いらっしゃいます。

誰にガタガタいわれなくとも自分の役割を理解し、目標を達成するために全員で力を
合わせる。そして結果を残す。その結果をどう享受し、どのように人生に活かしていくかは
我々が各々決定していく。
かといってそれは突き放した「個人主義」ではないし、必要であれば全員が私の相談にのって
くれるメンバーだと信じています。

そんな意味でこの仕事のスタイルは「理想主義的」といわれるかもしれません。また私の力は
現状求められているものに100%は応えられていないと思います。

でも、そのスタイルを確立しよう、そここそが大事だ、と言い張りながら結果を出そうとしている
私達は結局のところ「欲張り」集団だ、と思わざるを得ません。
でもそんな「欲張り」でいつまでもいたいな、そう思います。

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