第83回 迷う楽しさ

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先日、友人の Chocolat&Akito がプロデュースしたイベント「Cupid in Grapefruit Vol1&2」に行ってきました。

アキト君は私の高校時代からの親友。お互い恥ずかしい話を知っている、
爆弾を抱える仲です(笑)。これもソロでモデルとして活躍していたショコラちゃんと結婚して
デュオを組み2枚のアルバムをビクターからリリースしていますが、贔屓目なしに見て、
楽曲はもちろんアレンジのセンスなどグローバルに見ても最高クラスのアーティスト
だと思います(ちょっと褒めすぎか?) 音をたくさん聞いている業界の中に
応援してくれる人が多いというのも理解できるし、音楽に注力した会員制SNS My Spaceでサンフランシスコの若手ジャズ双子デュオMattson 2 (ここ数年で日本の一世を風靡した感のある「ジャックジョンソン」と同じレーベル)との共演など、グローバルな活躍というのは事実なわけです。

夫婦仲も絶妙のバランスで、お互いのファンも一緒になった温かい空気感が
根強い人気を獲得しています。そしてライブ中の夫婦漫才(!)もファンの間では
楽しみのひとつです。

機会があったらぜひ聞いてみてくださいね。ショコラのもつとてもピュアな魅力と、アキトのギターと歌の男らしい部分がミックスしていい感じです。興味ある方、ぜひライブにご一緒しましょう。

そうそう、それだけじゃなかったんだ(笑) 会場のイクスピアリ。初めて行きました。
ディズニーランドに隣接だけあって雰囲気はまさにディズニワールド。中に入ると
雰囲気はヨーロッパの小さな町のよう。真ん中の広場にでかいツリーがあるのですが、
そこから放射状に路地が延びているのです。

しかしこれがとにかくわかりづらい。

上に上がろうとしてもエスカレーターがなかなか見つけられず、かつ店が路地にある小さな
区切りで配置されているので、それを見ているうちにまた迷うというのを繰り返すうち
「これは間違いなくイクスピアリの策略だ(笑)」と感じました。

ただ、それが分かってもなぜか怒らないのは、なんだか面白い、いい雰囲気を感じたからです。
「迷ってるけど楽しい」みたいな感覚です。
また4階のクラブイクスピアリにいくとそれまでのメルヘンは影をひそめ、ちょっと大人の
シックな空間になったあたりも「うまいなあ」と感じました。

遊びに来た人をどうやって楽しませられるかという意味では、ウェブサイトも同じだと思います。
ウェブの場合迷いすぎも問題ですが、まずは「迷っても入ってみよう、楽しそうだし」と思わせる
ようなサイトを作ることができたらそのサイトは「成功」ではないでしょうか。

お客様と話すと皆さんウェブの可能性を感じつつもまだ「半信半疑」。
そしてそれは当然だと思います。
何せ「迷っても楽しい」なんてなかなか簡単にはできないものだと思うからです。

そこに必要な要素は何か、お客様と一緒に「どうやって迷っても楽しんでもらうか」
を考える課程は、イクスピアリで迷っている感覚と似ている。
迷いそうだけど決して迷わず楽しいサイトを作るお手伝いができたらいいな、と
思わされる体験でした。また迷いにいってみようと思います。

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