第68回 オープンマインド

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最近企業のサイト、それもある業界に限定してのリサーチをかけています。
弊社サイトのトップページにある「企業ファンサイト度チェック」に基づいて、各社のサイトをいくつかの項目に渡って分析するのです。

見てみるととてもシンプルで、簡単なゲーム形式なのですが、これがまたなかなか面白い結果を出しています。
シンプルとはいえ、「ファンサイト」という名のもとに企業、しかも他社のサイトを私たちが決めた指標で勝手に分析するのだから大胆といえば大胆ですよね。

しかし、この指標に関しては以前のサイトのときは項目が変わっているのです。今回のリニューアルに向けて現在の企業サイトを分析する指標をメンバーでじっくり話し合い、練り直しました。
ウェブサイト上での「情緒的な指標」と「機能的な指標」に関して、現在のサイト制作技術やマーケティングの要素を考えながら項目にしたのです。

実際トライすると結構縦の「ファンサイトコンテンツ軸」に関しては主観に基づく指標もあるので、人により感じ方が変わると思うのですが、ある業界に限定してやってみると、それでも企業によってサイトのスタンスは全く異なることが見えてくるのです。

中でも、しっかりとそういうファンを集める仕組みをしっかりと作っている優秀なサイトもあり、また中には「ファンサイト的」に見え、企業、制作者の苦労や感じられるけれど、ある部分が欠け落ちていて「ああーもったいない」と思うサイトもちらほら。

それにしてもサイトは手間のかかる仕事です。おこがましくも同業として見させて頂くと企画などに関わるメンバーは苦労したのだろうなあ、と見えてきて、思わず「ご苦労様です」という思いがします(笑)。

やはり旧来のサイト然に「あくまでもサイトは企業側の持ち物、名刺代わり」として一方的な情報発信の場として活用しているサイトはまだまだ多いですね。まあ、当然といえば当然なのでいい悪いでは判断しかねますが、そのような企業がお客様の興味をどこまで惹き付けることができるのかをあまり考えてないようなサイトもあります。

今はグーグルやヤフーなどの検索で上位に表示する為のSEO技術が半ば常識的になっていますが、そこで上位に表示されたくさんの人に来てもらっても、そのサイトが魅力あるもの、何回も来たくなるようなものでなければ結局本末転倒ですよね。

どうやったらサイトに来た人が足を止め、中を見てくれ、しかも「お気に入り」に入れて定期的に読んでくれるのだろう、私達は日々そんなことばかりひたすら考えていますから、そのあたりが結構見えてしまうのですね。

収穫だったのは、今回その分析を通じて見えてきた企業側のお客様に対して向き合う姿勢。
これはいくつものサイトをこのゲームでやってみることで見えてきました。

やはり企業サイトも人の集まりだから、企業の性格というか社風も見えちゃう(笑)
そこで私が個人的に感じたのは、やはり企業側が「オープンマインド」であることで、来る人に対して居心地のよい空間を演出しているところはそれが伝わってくる、ということです。

人間同士でもどちらかが先にオープンになることで、コミュニケーションが始まることが普通だと思うのですが、特に最初は見つけてもらう立場のサイトとしては、どこまで「オープンマインド」な空気をかもし出しつつ、ひねりにひねった魅力ある企画を楽しんでもらうかなのではないかな、と感じました。

ということで長々と書いてしまいましたが「企業ファンサイト度チェック」、手前味噌で恐縮ですがあなどるなかれです(笑)。自分や会社の「オープンマインド度」を見てみたい方はぜひトライしてみてくださいね。

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