第327回 いま横浜で起きていること

以前に横浜に放射能焼却汚染灰の問題について書いたかと思いますが、今回また残念なニュースが飛び込んできました。
横浜市内の学校で、福島原発事故により汚染され保管していた土を埋め戻そうとしているそうです。

これは井上さくら横浜市議(無所属)の調べで神奈川新聞に掲載されたものですが、市は事故後に除去目安(地表1センチメートル地点で毎時0・59マイクロシーベルト、地表1メートル地点で毎時0・23マイクロシーベルト)を設けて土壌の除去を実施してきたもの。

今回までに小学校計20校で1790リットルのものを今回50リットルを4校が埋め戻し、今後も12校が順次埋め戻し予定だとのこと。
しかし今回は小学校だけでなく、14の保育園でも埋め立てを予定しているということが発覚。すでに埋めてしまったところもあるそうです。

大きな問題は2つ。
1.そもそも決めた目安でも大丈夫かどうか、まだ分からないこと。それを感受性の高い学校で埋めるという実例を作ったこと。小さな子供はグラウンドで転げ回ったりするわけで、なぜ埋め戻さなければならないのか。

2.核種の問題。セシウムだけがフォーカスされていますが、福島原発事故では、プルトニウムからヨウ素からストロンチウムまで、あらゆる核種が出ていること。実際に過去の事例では、他の核種が出てきた事例もあるそうです。

井上市議いわく、市の教育委員会も社会福祉局も全く意に介さずといった感じで、その危機意識のなさに絶望感を感じていました。
なぜ学校に戻さなければならないのでしょうか。私には子供がいませんが、親御さんはそれをどう感じるのでしょうか。

埋め立て予定の学校には、私の姪っ子が通った能見台南小も入っていました。
行政、いわば官僚の人達にとってみれば、このような前例こそが全てであり、その意味では今回のようになし崩しに子供がその可能性へ直面しなければならなくなっていくことに疑問を感じざるを得ません。

「心配し過ぎ」 という方は忘れていただいて結構ですが、どの学校が埋めたてを実施、または予定しているかは添付写真をご参照ください。
こうして子供にロシアンルーレットを引かせる国にどんどんなっていくのでしょうか。

参考
放射性物質汚染除去の土 横浜市内の4学校敷地内に埋めたて判明」カナロコ(神奈川新聞)

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