第315回 Rootsを追って

仏壇にある祖父の写真
仏壇にある祖父の写真

先日実家にいってふと仏壇の中にある父方の祖父の写真や、母方の大叔父にあたる方が一族の祖を書かれた本を借りてきました。
なんだろう、最近になって本当に自分のルーツがどこからきたものか、しっかり知っておかなくてはならないという思いが強くなっています。

職業軍人であった祖父が所属していたのは皇居を守る近衛第3連隊。
あの226事件の起こる何年も前、父が1歳のときに品川駅で老婆を助けて帰らぬ人になったと聞いています。
祖母が、彼は部下に優しい「仏の柳澤」と呼ばれていた人だそうです。
226後にその部隊は満州に行かされたそうですが、戦争で人殺しをするくらいなら・・と複雑な思いを感じます。
母方の一族は越前 福井藩の家老を務めた本多家のさらに家老という武家の一族らしく、その詳細が綴られた分厚い本にこれから挑戦です。

脈々と続いてきた自分に流れるルーツを知ること、今の人達ってどれくらいやってるんだろう。
私は恥ずかしながらそれほど積極的ではなく、両親やその意識が強い兄の話だけを「ふーん」と聞いているくらいでしたが、それを自分で消化することの大事さを今さらながらに感じています。

これだけこの国が変わってきているいま、過去を教科書などで残された史実でのみ知るよりも、本当に自分にその血が流れていることから知ることで、なにか新しい未来についての指針になる、そんな気がしているのです。
ご先祖さま、今さらながらしっかり勉強させていただきますので、よろしくお願いいたします。

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