第303回 「3.10東日本大震災 かながわ追悼の夕べ」

先週お伝えした「3.10東日本大震災 かながわ追悼の夕べ」、この冬一番かと思う寒さのなか、150人を越える人が集まる、大変素晴らしい会になりました。フェイスブックで声かけして、私の友人もたくさん駆けつけてくれたこと、本当に嬉しかった。ありがとうございます。
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実行委員長である坂本さんらは、昼間この事故の賠償を国と東電を相手に求める「福島原発かながわ訴訟」の第3次提訴を終えたばかり。
強い北風の中司会は福島からの避難者の女性で、冒頭から声を詰まらせながらも気丈に開会を宣言し、会は始まりました。
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まずは皆で黙祷。偶然でしたが、私と妻の姿が大きくカメラで映され、夜のNHKニュースに放送されたと、周りの方から終わった後に聞きました。
たまたまその画像を取っておいてくれた方がいたので、掲載させていただきました。
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その後被災者のお話しとして、今相模原に自主避難し、福島の子供の保養プログラムを行っているボランティア団体母ちゃんずの鹿田さんによるお話し。
静かでのどかだった福島の町に、声高に脱原発を叫ぶ人達に違和感と寂しさを感じながら、子供を守りたい一心でこのプロジェクトに関わることを決めた彼女。自主避難でこちらに来ている彼女の周りには、避難したくてもできないお友達のお母さんがたくさんいるそうです。

そして、ウクライナの民族楽器バンドゥーラ奏者 カテリーナさんの演奏と歌。
チェルノブイリから3.5キロ、もう人が住めない街になってしまったプリピャチ生まれ。彼女も原発によって故郷を奪われてしまう経験をしたのです。
8年前から来日して今は日本を拠点に活動されていますが、「人生でまさか2度も同じ事故に体験するなんて」と悲しそうに語っていました。
指先がかじかんでしまうような寒さのなか、流暢に日本語を話す彼女が歌う、一青窈さんの「ハナミズキ」や、「アヴェ・マリア」など、本当に素晴らしく悲しい歌声と演奏が、夜空に響き渡りました。
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「あの震災を忘れない」という安っぽいテレビのコピーには違和感を覚えます。
故郷を奪われた福島の方にとっては、この震災は忘れるどころか、今も常に進行している現実なのです。
始まったばかりの「ふくしま原発かながわ訴訟」の支援、そして避難者が孤立しないネットワークつくりに、一人でも多くの方々が意識をもってご協力いただけることが、あの震災で亡くなった方々への鎮魂になるのだ、と感じる夕べでした。

P.S.「福島原発かながわ訴訟原告団」の活動へのご協力ををお願いいたします。
原告団への支援は、①カンパ ②支援する会への参加 ③口頭弁論への参加(3月20日横浜地裁)の3つがあります。よろしくお願い致します。
詳しくはウェブサイトをご覧ください。「福島原発かながわ訴訟原告団 3つのお願い」

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