第297回 Street voice

昨日、横浜を中心に20年以上も活動しているR&Rバンド THE VODKAのライブに行きました。
ドラム ダイスケくんのラストライブということで、大変残念ですが、音楽をやめるということではないとのことで一安心。

THE VODKAの音は、シンプル&ストレートなR&R。
最近の優しくキレイでおしゃれなロックとは違う、骨っぽさと男っぽさ満載で、行くたびにツボを鷲掴みされます。
いつまでも皮ジャンとブーツが似合う、私からすればまさに「横浜らしい」バンド。

横浜を代表するR&Rバンド
横浜を代表するR&Rバンド
その次にゲストで出たのは金尾義郎さん。
彼も以前見て、その声と音楽に「一聞き惚れ」しました。
ネイティブアメリカンを彷彿とさせるその風貌から繰り出されるサウンドは、とにかく一聴の価値ありです。
金尾義郎さん。声と空気感がホントかっこいい。
金尾義郎さん。声と空気感がホントかっこいい。

最後にトリを務めたのは中川五郎さん。
1949年にお生まれですから65歳。
世界的に有名な「We shall overcome」などを歌い、つい一昨日亡くなったピート・シーガー氏や、これまたレジェンドのボブ・ディラン氏の翻訳などをされながら、実に50年ちかく自らもミュージシャンとして社会の声を伝え続けている、まさに伝説の人。
ずーっとプロテストシンガーとしてこの国を見てきた彼は、今の日本の状態を危惧している、そう語っていました。
最後に皆で歌った「We shall overcome」に、思わず涙がこぼれました。
そしてトリの中川五郎さん。ここ最近いなかった目標にしたい人。カッコよすぎる。
そしてトリの中川五郎さん。ここ最近いなかった目標にしたい人。カッコよすぎる。
THE VODKAはほぼ40代、金尾さんは50代、そして中川さんは60代。
ライブが進むにつれて、思いをもって「Street voice」を紡いできた重みのあるサウンドがどんどん押し寄せてきます。

最近、横浜に限らずそうなんですが、町がどんどん画一化された巨大なパワーに浸食されている気がします。
今、日本全体が浮かれているように見えるけれど、私たちが本当に大事にしたいものは何で、どこにあるのか、どうしたら手に入れられるのか。
そんなことをビリビリと感じさせてくれた、ここ数年でも忘れられない気合いの入ったホンモノのライブでした。
ダイスケくんのくれたご縁、ありがとうね。

2件のフィードバック

  1. 遅れましたがありがとうございました!
    THE VODKAをとおして6年間で色んな経験、素晴らしいミュージシャン、お客様
    に出会えました。ミッキーさんも勿論その一人です、ありがとうございます。
    脱退してもこの縁、音楽を大事にして行きます。
    横浜に行く機会も減ると思いますが笑
    今後もまたよろしくお願いします!
    あ、飲み歩きのご指導も笑

    1. ダイスケさん
      本当に6年間もお疲れさまでした。
      なによりダイちゃんの音楽に対する真摯さと、ひたむきにライブを重ねていくことからくる安定感をこの前はすごく感じました。
      先日のライブは本当にゴージャスなライブで、最後まで帰るのが惜しかった・・
      また必ず行きますからね!そうそう、あとは野毛でお待ちしていますw

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