
おはようございます。
今朝の東京新聞の1面に、大きく「千葉の牛乳『全滅』」というショッキングな見出しが載っていました。
最近テレビでも話題のTPP(環太平洋連帯協定)に参加した場合を想定して、全国19の道県が地元の農林水産業への影響を独自に試算していることが東京新聞の調べで分かったという記事でした。
それによると、試算した全道県がTPPの参加により生産量額が一兆六千億円減少するとのこと。
そしてそれとは別に、フェイスブックで興味深いデータが出てきました。
それは世界の作物の種子(タネ)売上ベスト10企業が、1997年から2007年の間にことごとく買収されているというデータです。
買い取っているのはモンサント、デュポン、シンジェンタという化学薬品、農薬、除草剤を生産する企業なのです。
中には製薬会社も入っています。これらは「遺伝子組み換え作物」を生産する企業としての共通点があります。
遺伝子組み換え作物の危険性についてはまだ解明されていない、というのが一般的な認識だそうですが、想定される危険性を調べてみると、それが自然種と配合することで、生物多様性が破壊される可能性があるということが最も論理的だと私は考えています。
またさらに重要な点は、生産性をあげるために、これらの企業が「儲かる」ようにできているということだと思います。
そしてこの二つのニュースを併せることで、日本の農業がどうなっていくか、容易に想像できますね。
まずは国内が衰退し、そこに遺伝子組み換えの企業が参入する。
そして彼らの種をまき、農薬や除草剤をガンガン使い、出来たものを食べて病気になればそこでまた薬が売れる。
このような仕組みは調べればすぐわかることなのですが、今の日本では、いくつかの情報を結びつけ何が起こるかを想像できない人があまりにも多いと感じています。
北朝鮮のミサイル問題しかり、原発問題しかり、自分で情報を探し出して、それを結びつけ、何が起こるか誰がそれを仕掛けているかという「想像力」。
それとは逆に自分の頭の中にあるものから何かを創り出す「創造力」。
その二つをつけるきっかけづくりの機会を私はこれからも創っていきたいと思います。
※画像はるいネットより引用
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=259208