
福島県双葉町。
1年半前の福島第一原発事故により、町全体の住民が避難、今も故郷に帰れずに県内外での避難生活を送っている町です。
その中の約1400人が避難した埼玉県の高校を舞台に、震災直後の昨年春から秋までを追ったドキュメンタリー映画が10月から公開されます。
監督は過去数々のドキュメンタリー映画やテレビを撮られてきた舩橋 淳氏。
この映画の音楽は、世界的に有名な音楽家で、脱原発運動を積極的に行われている坂本龍一さんが担当されています。
この舩橋監督とは、ある方から誘われた脱原発系のイベントでお会いし、お友達としてfacebook上でお付き合いさせて頂いてきたのですが、10月からの映画公開を知ったある日、監督から「メディア向けの試写会に来ませんか?」とメッセージをいただき、妻と見に行きました。
胸が痛くなりました。そして、改めて何も始まっていないこと、その中で不安の中暮らす人々の存在。その現実を絶対に忘れてはいけない。
この映画は一人でも多くの日本人、いや世界中の人に見てもらいたいと心から思います。
上映後監督はごあいさつで「この映画で『時間の幅』を描きたかった」というような旨のことをおっしゃっていましたが、まさにその通りで、映画では派手な演出もなく、ひたすら春から秋、「毎日なすこともなく生きなければならない」双葉町の住民の皆さんの日常が描かれています。
映画上映は10月13日(土)から 渋谷のオーディトリウム渋谷で公開されるのですが、先日監督から「10月21日の上映会後にあるトークセッションにご夫婦で出ませんか?」というお声掛けを頂きました。
facebook上で原発のことを追いかけている私と妻の姿を見て、市民としての声を共有してもらいたい、とのことでしたので、ありがたくお引き受けさせて頂くことにしましたが、5月に横浜で開催したイベント「LINKS」に続き、不思議な出会いとご縁が重なり、このような出会いのチャンスをいただけることに感謝し、不思議な感覚を覚えています。
トークセッションといっても、仰々しいものではなく、上映後に30分ほど監督とお話させて頂き、その後はどこか別の場所を借りてざっくばらんに参加者の皆さんがこのテーマについて語れる場所を準備しようと考えています。
また、上映期間中は毎日日替わりで同じように上映後にゲストを呼んだトークセッションが開催されるそうですが、聞いただけでもこの問題に関して各界で有名な方ばかりでビックリしました。
決定次第またこちらでお知らせしていきますので、ぜひ皆様もお誘いあわせのうえお越しいただければ幸いです。
この映画を見て、その思いを共有する機会を皆さんと持てることを心より楽しみにしております。
●「フタバより遠く離れて」 上映会&トークセッション概要
日時 2012年10月21日(日) 12:30-14:06 映画上映後、25~30分間 トークショー (舩橋淳監督 柳澤史樹・円) →その後オフ会へ。
※映画自体は13日~上映開始しております。
場所 オーディトリウム渋谷 http://a-shibuya.jp/
料金 1200円
お申し込み [email protected] まで
●動画予告編(約3分)
「フタバより遠く離れて Nuclear Nation 予告編」